449:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:54:45.87 ID:4uI/TZsD0
そうして僕らは二言三言と世間話をしたあと、
もうすぐ花火が始まるとのアナウンスを機にそれぞれ解散した。
お姉さんは別所に二人分だけスペースを事前に作って陣取ってあるのだとか。
僕たちよりその場を早めに去る二人の背中を見つめる。
目に見えて分かるのは、身長差。
頭一つ少々足りていない背の高さが、きっとマオ君にはもどかしいのだろう。
願わくば、彼の初恋が実りますように。
前を向いてずんずんと歩き、何事もないような振りをしながらも
おそるおそる好きな人の手を握ろうとする、一所懸命なマオ君の姿を応援したくなった。
日本でのサンディの初めての友達。いつか家に招いてみたいものだ。
サンディと手を改めてつなぎ直し、僕らは花火の見える広場へと向かった。
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20