118:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 06:35:52.28 ID:OiSFZpw30
事務所に繋がる扉を開けると、鼻腔を何やら良い匂いがくすぐってくる。
この香りはいつもお兄さんが飲んでいるコーヒーというものの匂いらしい。
119:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 06:55:31.28 ID:OiSFZpw30
お兄さんはコーヒーを軽く啜り、再び新聞に目を通し始める。
前にちょっとだけ飲ませてもらった時はとっても苦かったけれど、
120:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 07:12:26.25 ID:OiSFZpw30
新聞を読み終わったら徐に立ち上がってキッチンに向かうお兄さん。
私はカルガモのように後ろをとてとてとついて行く。
121:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 07:37:24.67 ID:OiSFZpw30
食事を終えてからのひととき。
緑茶の淹れ方は先日覚えたので、お兄さんに新茶の一杯を持っていく。
122:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 07:49:06.92 ID:OiSFZpw30
車内にてバイキングがどういうものかを教えてもらった。
色んな食べ物をお皿にとって好きなだけ食べてもいいものだ、と。
123:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:08:40.47 ID:OiSFZpw30
「ふわぁ…………!」
思わず声が漏れる。
124:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:20:17.28 ID:OiSFZpw30
「おいおい、急に笑うなんてどうしたのさ?」
「だ、だってお兄さん……ケーキ、取りすぎ……ふふ、うふふ……!」
125:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:23:09.34 ID:OiSFZpw30
「……」
126:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:36:33.25 ID:OiSFZpw30
帰りの車内でも甘い匂いが充満していたので、やたらと酔いそうになりながらも無事に帰宅した。
確かに食べ過ぎた節もあるが、ケーキそのものは美味しかった。本当に美味しかった。幸せだった。
127:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:48:10.82 ID:OiSFZpw30
その日の夜。
私一人では広すぎるベッドが、有効に活用されるようになった。
128:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:52:21.04 ID:OiSFZpw30
一旦お休み。読んでくださって感謝。
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