23: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:02:58.29 ID:hGr+6DsHO
なのに、やられた側の俺は使えない。
ふざけやがって、魔法ってのは本当に優しくないやつだ。
24: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:05:06.48 ID:hGr+6DsHO
>>>>>>
彼がわたしの手を離れてから数ヶ月が経った。
25: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:06:40.48 ID:hGr+6DsHO
泣き喚いて助けを請う姿は醜いったらない。
でも、そんな無様で惨めな姿も、彼だっら様になるのかしら。
26: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:08:09.31 ID:hGr+6DsHO
それも魔族ではなく、人間。
彼以外の男、彼以外の人間。
27: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:09:55.28 ID:hGr+6DsHO
魔族でさえ、勇者なんて屑に頼る始末。
彼等には、魔族としての誇りもないのかしら。ないのでしょうね。
28: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:11:49.89 ID:hGr+6DsHO
すると、背後から彼の声。
側近「俺が来るまで死ぬなよ、鬼姫」
29: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:13:52.88 ID:hGr+6DsHO
いえ、目の前の屑に罪はない。
彼以外の男に期待なんてするからいけないのよ。わたしが愚かだったわ。
30: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:17:44.93 ID:hGr+6DsHO
勇者「な、何故だ!何故通じない!!」
確かに発想は面白いけれど、その程度でわたしを殺せると思っていたのかしら。
31: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:19:32.84 ID:hGr+6DsHO
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勇者だったか、随分呆気ないな。
32: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:21:33.28 ID:hGr+6DsHO
いや待て、確かあの時……
『憎悪は魔力に似ている』
33: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:24:08.04 ID:hGr+6DsHO
まだ城が見えないってのに、血と腐った肉の臭いがする。
俺同様、狼も顔を顰めてる。
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