26: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:08:09.31 ID:hGr+6DsHO
それも魔族ではなく、人間。
彼以外の男、彼以外の人間。
屑、塵芥。
側近「俺が始末します。鬼姫様が出る必要はありません」
彼の声で話すにあたって、彼と同じように話すよう命令した。
その方が、耳心地が良い。
まだぎこちないけれど、彼女は良くやってくれている。
わたしを、楽しませる為に。
鬼姫「いいえ、遠路はるばる来てくれたんだもの、わたしが出ないと失礼だわ」
戦いを挑むからには、それなりの勝算があるのだろう。
そうでなければ、一人でわたしに挑むなんて有り得ないもの。
魔王傘下の残党と手を組んで、苦労して苦労してここまで来たのだから。
人間や残党からは、勇者と呼ばれていると、部下から聞いていた。
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