89:名無しNIPPER
2017/12/09(土) 10:33:53.84 ID:w8z7tdGAO
「だからその言葉は絶対に聞きたくなかった。…ずっとずっと敵意を持って欲しかった」
男「だろうね、それ故の安定しない口調だったんだろう」
「! は、はは、そこまで見破るか…」
90:名無しNIPPER
2017/12/09(土) 10:34:44.72 ID:w8z7tdGAO
「とあるダクトから伸びてると言ったじゃん? 近くに出口があるから、あとは壁伝いに進んでいけばいい」
男「………………。ああコレか」グイグイ
「転校生と彼女にも伝えておいて。遠くでもいい、直接じゃなくても『名指し』で感謝の言葉を言えば止まるから」
91:名無しNIPPER
2017/12/09(土) 10:35:39.28 ID:w8z7tdGAO
「…………」スタスタ
「………?」スタ…
92:名無しNIPPER
2017/12/09(土) 10:38:50.97 ID:w8z7tdGAO
『それでは自分がいる出口付近へ近づいてしまう。それに転校生さんの体質によって状況は一変した』
『負けの確定だ。暴露は阻止され、味方には捨てられ、君自身が追い詰められた。だから…』
「どこに、どこにいるんだ一体……!?」
93:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:39:32.90 ID:w8z7tdGAO
『君は嘘をついた。僕に対し名指しの感謝するコトバのみで体質は止められると言い切った』
『…けどねミス唸り声、僕は君が、あの放送室で、社会から隔離された異室で、人間関係を立っていたことを知っている』
『人とのかかわり合いをやめた理由は、人と人との人間味を恐れていたからだ』
94:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:41:13.69 ID:w8z7tdGAO
男「聞こえるかい、唸り声」
「聞こえっ、聞こえてるっ!! ちゃんと聞こえて────」
男「………」
95:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:41:53.26 ID:w8z7tdGAO
ドン!
(え──なにし、押し出された、いや待って!? あたしの後ろって確か──)ぐらり…
男「僕は不器用なんだ。本心じゃなくても行動に矛盾が生じる…まるで、そうだね…」
96:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:42:30.51 ID:w8z7tdGAO
(──チャンス、無事に切り抜けられると意識が浮ついて、あたしの耳が聞き取りづらくなってる)
(安堵の感情が言葉にこもり始めてる! 信用もまた信頼! その隙をついてこのまま、あんた諸共一緒に───)
グググ
97:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:43:39.17 ID:w8z7tdGAO
転校生「──それよりも、男サン。そんな終わった話よりも今の話をいましょうよ」
男「なにかな?」
転校生「それ、なんです?」ビシッ
98:名無しNIPPER[sage]
2017/12/17(日) 22:26:12.02 ID:2OnNkHOJo
おつおつ
男何者だ
99:名無しNIPPER[sage]
2018/01/03(水) 05:09:49.89 ID:tsAtg+vQo
あけたぞ
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