89:名無しNIPPER
2017/12/09(土) 10:33:53.84 ID:w8z7tdGAO
「だからその言葉は絶対に聞きたくなかった。…ずっとずっと敵意を持って欲しかった」
男「だろうね、それ故の安定しない口調だったんだろう」
「! は、はは、そこまで見破るか…」
男「慣れもまたプラスだ。理解されることは緩和と平和にも繋がる、すなわち相手側に有利だと思わせるぐらいなら…」
「常に煽るような刺々しい口調と、安定しない人物像を植え付ける」
男「うわさ話をすれば遠距離にて聞き取り、悪意を持ったまま会話すれば居場所まで分かる」
「──そう、それが『地獄耳体質』の正体だ」
ジジジッ ピチュン!
「まいった、降参だよ、降参だって」ヒラヒラ
男「あまり状況は芳しくないだろうしね、ああ、今でもさっきの要求は未だに可能だよ?」
「諦めたらどうかってか。そうじゃんねぇ、確かに『あの人』にとっても使い捨てだろうし…」
ジャリ
「今ココで無様に逃走したって誰もとがめやしないか、うんうん、確かにそのとおりだわ」
男「僕は追わないよ。それに転校生さんだって委員長だって、秘密が暴露されなければ危害は加えない」
「ハッ! どーだか、あんたや彼女がよくても──転校生、こっちはどうでるかわかったもんじゃない」
男「本当にそう思っているの?」
「え?」
男「……。いや、失言だった、忘れてくれ。君の顔も知らないしどこかで出会ってもすれ違うだけ」
「うん。この奇妙な暗闇での会話を最後に君とはお別れしようと思う、ああ、そうそう…」
「ここから無事に脱出するためには──そのテレビから伸びるコードを伝っていけばいいよ」スッ
男「コード?」ヒョイ
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