96:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 10:42:30.51 ID:w8z7tdGAO
(──チャンス、無事に切り抜けられると意識が浮ついて、あたしの耳が聞き取りづらくなってる)
(安堵の感情が言葉にこもり始めてる! 信用もまた信頼! その隙をついてこのまま、あんた諸共一緒に───)
グググ
男「うん。なら十分だ、ありがとう唸り声」パッ
「ぇ…………ぁ…」ヒュッ…
(なッ、何ィーーー!? こ、こいつ何ら躊躇いなく手を離しッ! ぁぁああああ!!)
男「転校生さん達そろそろかな、今のうちに脱出ルートを探しとくか」クル
(落ちる、落ちるっ! あぁッ! ──こ、こいつはゼロだったんだ、あたしが甘かった)
男「……」スタスタ
(プラスもマイナスもない。きっと敵味方関係なく、相手に向ける言葉に魂が少し足りとも宿っていない)
(偶然にも靴底でありんこを踏みつぶした以下の感情で喋ってる)
(なんてヤツ…まさか転校生よりも【優しい人たちを失う怖さよりも】…心底、こいつが一番恐ろしいなんて…)
ヒュウ… ドシャアアア…
男「来たか」ピタ
ドッガァアアアアアアアアアアアン!!
転校生「──おまたせしやしたー! よっと、って暗!? 生きてますか男サン!?」シュタ
男「生きてるよ」ヌボォ…
転校生「ヒィイイイ!? いきなり真っ暗闇から無表情に現れないでくだサイよぉ!?」ビクッ
男「こっちは無事に済んだよ、君の方は──まあ良からぬ方法で突破できたんだろう」
転校生「本気出せって煽られましたからねぇ」ニヒヒ
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