奈緒「特別な一日」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:58:27.85 ID:eh2C177i0
「結局今日もほとんど話せなかったなあ…」 

そう呟いて、アタシはベッドの中で目を閉じた。瞼の裏にはここ最近のPさんの様子が次々と浮かび上がってくる。瞼の裏のPさんは、全部仕事をしていた。書類にサインしてたり、テレビ局の人と話してたり。きっと忙しいんだろうな。だからかな。 

最近、Pさんがアタシに構ってくれないんだ。 
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:00:42.29 ID:WGoPFWnk0
「ごめんな、奈緒」 

は?突然何言ってんだよ。アタシが謝ることはあってもPさんが謝ることなんてないだろ? 

「俺の力じゃ奈緒をトップアイドルにはできないんだ」 
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:02:46.00 ID:WGoPFWnk0
「まってよPさん!」 

思わず叫ぶと、そこはベッドの上だった。はぁはぁ、と荒い呼気が口から漏れ出す。胸の動悸も早いし、パジャマは寝汗でびしょ濡れだ。どうやらアタシは悪い夢を見ていたようだ。 

「夢か…」 
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:03:49.98 ID:WGoPFWnk0
「どうしたんだ奈緒?そんなに急いで」 

現実のPさんの声は夢とは違って少しとぼけていて、頼りなかった。でも、それ以上に暖かくて、心の底から安心出来る声だった。安心のあまり膝から力が抜けて床にへたりこんでしまう。 

「おい、大丈夫か奈緒!?」 
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:05:31.58 ID:WGoPFWnk0
「奈緒…………」 

誰かがアタシを呼ぶ声がした。この声はPさんかな。景色は霞んでいて、なんだか全身がふわふわした感覚で包まれている。すると、頭にすうっと手が伸びてきてアタシの頭をやさしくなでた。

まるで子ども扱いされているような仕草だけど、すごく気持ちいい。それはPさんだからなのかな。Pさんの手からは、アタシを大切にしてくれているのが伝わってくるような気がした。そっか。こうやってPさんはいっつもアタシのことをちゃんと考えてくれてたんだ。いつもは恥ずかしくて言えないけど、
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:07:35.97 ID:WGoPFWnk0
「それよりPさん、仕事はいいのか?最近忙しいみたいだったし…」 

「つい昨日やっと終わったんだよ。ごめんな奈緒。最近仕事が忙しくてあんまり構ってやれなくて」
 
「き…気にしてねえし」 
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:10:24.22 ID:WGoPFWnk0
「Pさん…何か隠してるだろ」 

「いや、なんも隠してないって。ほんとに」 

なかなかPさんも強情だな…。このままじゃ埒が明かないぞ。かくなる上は…。 
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:14:13.19 ID:WGoPFWnk0
しかし、そんなアタシの覚悟は、Pさんの言葉によって数秒もしないうちに木っ端微塵に砕け散ることとなった。
 
「まあそれは置いといてだな、俺がとった休みって言うのは明日なんだけど、1日付き合ってくれないか?今回のお詫びも兼ねてさ」 

その言葉を聞いてアタシの頭は真っ白になった。Pさんと二人で丸一日過ごすなんて、まるで夢みたいだ。でも恥ずかしがり屋なアタシはつい反対のことを言ってしまう。 
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2017/09/17(日) 04:11:48.92 ID:PmqOqy+jo
奈緒かわええ


11:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 23:15:28.25 ID:5vUTo85X0
事務所から家までの道はよく覚えていない。ただ、明日のことで頭がいっぱいだったのは覚えている。

家についてからもそれは変わらず、アタシはベッドでずっと身もだえていた。

と、その時、アタシはとんでもないことに気が付いた。明日はアタシの誕生日だ!一年にたった一度だけの特別な一日。それをPさんと過ごせるなんて…。
以下略 AAS



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