8:名無しNIPPER[saga]
2017/09/17(日) 00:10:24.22 ID:WGoPFWnk0
「Pさん…何か隠してるだろ」
「いや、なんも隠してないって。ほんとに」
なかなかPさんも強情だな…。このままじゃ埒が明かないぞ。かくなる上は…。
「Pさん」
「今度はなんだ?」
見とけよPさん。乙女の武器を見せてやる!
「Pさん…アタシ結構寂しかったんだよ…。Pさんが構ってくれなくて。それなのにPさんはアタシに隠し事までするのか…?そしたらアタシ…」
目尻に涙を浮かべてPさんに迫る。っ…これ結構、いやかなり恥ずいなこれ。きっとアタシの頬は真っ赤っかだろう。でも、効果はあったみたいだ。
「…嘘ついてごめんな、奈緒。本当のこと言うからもう泣かないでくれ」
そう言ってPさんはアタシの頭を優しく撫でてきた。いつの間にかアタシは涙まで流してたみたいだ。
いつもなら何すんだよ!とかバカ!とか言うところだけど、今は素直に受け入れることが出来た。そうしてもらっているうちにアタシの涙が止まると、改まってPさんが口を開いた。
「俺があんなに仕事してたのはな、どうしても休みが貰いたかったからなんだよ」
…嘘だろ!?あの社畜の鏡のようなPさんが!?
「おい奈緒。今失礼なこと考えてただろ。…まあいいや。だからそのために休みを貰うぶんの仕事を片付けてたんだよ」
「そうだったのか…。でもなんでそんなに休みが欲しかったんだ?それに今の答えは全然アタシの質問の答えになってないだろ」
うまくはぐらかそうとしたってそうは行かないぞ!何が何でも聞き出してやるからな!
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