輿水幸子「ボクのなつやすみ」
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:48:23.70 ID:4sMggCAno
夕方になり、幸子が帰る時間になると、雪美が名残惜しそうに

「明日も……遊べる……?」

と言うので、幸子は
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:55:15.98 ID:4sMggCAno

 ◇ ◇ ◇

翌朝、ラジオ体操へ行くと、この日は雪美の方が先に到着していたようで、幸子の姿を見とめるや否やてくてくと歩み寄り、ラジオ体操が終わるまで幸子の傍から離れようとしなかった。
昨日の今日ですっかり懐かれてしまったようである。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:56:11.25 ID:4sMggCAno
雪美に付いて歩いて行くと山あいの畑から少しはずれた場所にある杉林に入って行った。
手入れされているのか他の雑木林に比べると雑草が少なく見晴らしもいい。

幸子が熊の気配におっかなびっくりしながら杉林の中を進んでいると、唐突に倒木の群れが視界に現れた。
それらの倒れた杉の木に囲まれるように小さな広場が出来上がっている。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:57:33.88 ID:4sMggCAno
それから二人は虫かごと虫捕り網を手に杉林の中を駆けまわった。
雪美はどうやらセミの幼虫を捕まえたいらしく、地面に穴を見つけては伝説の剣で中を突いてみるのだが、今の所すべて空振りに終わっていた。

「ここにいる幼虫はもうみんな孵化しちゃったんじゃないですか」

以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:58:13.63 ID:4sMggCAno
雪美はまだ十歳の幼い子供だったがすでに自然の遊びをよく心得ていた。

手近にあるいろいろな草木の葉っぱをもぎっては草笛にして吹いたりする。
その小さい口と手のひらから驚くほど高く鋭い音が鳴り響くのが幸子にはこの上なく不思議であった。
教えてもらって真似をするけれども雪美のように綺麗に鳴らすのは難しく、その日、幸子は形のいい葉っぱを見つけるたびに手当たり次第にもぎっては練習したりした。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:59:00.55 ID:4sMggCAno
あっという間に十二時になった。

二人は底に穴の空いたブリキのバケツを拾ってきて秘密基地に飾り、ついでに木の葉や枝をかぶせて宝物入れにしようと考えた。
その工作の最中、いきなり幸子のポケットがけたたましく鳴り出したので雪美がびっくりして虫かごを蹴飛ばし、あやうく捕まえた虫を逃がしてしまうところだった。
幸子は悪いと思いながらも雪美の慌てぶりが可笑しくてつい噴き出してしまった。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 17:59:49.28 ID:4sMggCAno
――午後、雪美が滝を見に行くと言い出した。
今度は虫かごではなく腕にペロを抱えている。

「滝、ですか?」

以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 18:01:26.89 ID:4sMggCAno
雪美の言う「滝」は川の細かい支流の先にあり、つまり森の中を進んだ奥にあった。

そして実際、その滝とは単に岩間から湧き水が流れ出ている程度のもので、高さはあるけれども幸子が想像していたような水量の規模ではなかった。


以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 18:02:35.88 ID:4sMggCAno

 ◇ ◇ ◇

次の日も幸子は雪美と一緒に外へ遊びに出かけた。

以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage]
2017/09/11(月) 18:02:38.66 ID:vRTcFSLU0
幻の32日目突入させないとな


32:名無しNIPPER[saga]
2017/09/11(月) 18:03:17.86 ID:4sMggCAno
この頃幸子は毎日外に出て遊びまわる日々を送っていたが家ではきちんと手伝いもこなした。

そして夜も九時になると反動でものすごい眠気に襲われ、『銀の匙』を枕元に開いたまま寝落ちする日も少なくなかった。

そんな風に充実した日々を送りながらうっすら焼けていく自分の肌を見ていると、自分がどんどんたくましくなっていくような満足感があった。
以下略 AAS



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