65:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:39:06.92 ID:+EtVRVLso
〜
ちなつ「……元カノ、ってこと?」
66:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:40:01.67 ID:+EtVRVLso
ちなつ「まずそもそも、向日葵ちゃんはどうしたいわけ?」
向日葵「どうしたいって?」
ちなつ「そりゃもう、根本的な願いだよ! 櫻子ちゃんとこれからもずっと付き合っていきたいんでしょ?」
67:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:40:34.39 ID:+EtVRVLso
ちなつ「いい? 向日葵ちゃんはその元カノのことをよく知らないから、なんだか強大なライバルに思えちゃって、こうして怖くなって私たちのところに相談に来ちゃってるんだよ。その子と多少でも面識があって、その子の人となりまでわかってたら、脅威だなんて思わないはずだよ。たった一年間で向日葵ちゃんから櫻子ちゃんを奪えるわけがないんだから!」
あかり「ちなつちゃん、ぶっこむねぇ……!」
ちなつ「それに二人は、この前教えてくれたとおり両想いで付き合ってるんでしょ? なんにも怖いことなんてないじゃん! 向日葵ちゃんは絶対大丈夫だよ♪」
68:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:41:22.21 ID:+EtVRVLso
ちなつ「そのくらい櫻子ちゃんは向日葵ちゃんのことが好きなの! 向日葵ちゃんも櫻子ちゃんのことが好きなんだったら、櫻子ちゃんを信じて待っててあげなさい」
向日葵「はっ、はい……!」
あかり「そうだねえ、待つのも愛って言うもんねぇ」
69:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:41:49.47 ID:+EtVRVLso
お二人の心強い助言を貰って……私は赤座&吉川家をあとにした。
本当にここにきてよかった。本当にお二人とお話ができてよかった。お二人が私たちのお友達で……本当によかった。
きっとまたここに来る、今度は櫻子と手をつないで。そう固く決意しながら、私は自分の家へと戻る……前に、商店街のお菓子屋さんへと向かった。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:42:38.46 ID:+EtVRVLso
〜
向日葵「あっ」
撫子「あ」
71:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:43:59.81 ID:+EtVRVLso
撫子「言ったって花子も3年経てば高校に行っちゃうわけだけど……それでも少しでも一緒にいてあげたくてさ。昨日のせいで、余計にそう思ったの……もうあんな思いしたくない……」
向日葵「…………」
撫子「……シスコンとか思ってる?」
72:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:44:42.66 ID:+EtVRVLso
撫子「……私は櫻子とひま子の未来について、ああしろこうしろって口出しするつもりはもちろんないよ。そういうことなら、二人が一緒に選んだ道を目指してほしい」
撫子「ただ、その未来の道を歩むにおいて……花子と楓のことを心残りにはさせない。もう私がこっちに帰ってくるから」
73:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:45:20.38 ID:+EtVRVLso
〜
楓「おねえちゃん、冷蔵庫にお菓子の材料がいっぱいあったの!」とたとた
向日葵「ふふ、私が買ってきたんですわ。明日は一緒に花子ちゃんのケーキを作りましょっか」
74:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:46:37.13 ID:+EtVRVLso
向日葵(櫻子……)
一緒にオープンキャンパスから帰ってきて、花子ちゃんの具合を確かめてから、私は櫻子の顔を見ていない。携帯にも何の連絡も入ってなくて、あれから言葉のひとつも交わしていない状態だ。
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