66:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:40:01.67 ID:+EtVRVLso
ちなつ「まずそもそも、向日葵ちゃんはどうしたいわけ?」
向日葵「どうしたいって?」
ちなつ「そりゃもう、根本的な願いだよ! 櫻子ちゃんとこれからもずっと付き合っていきたいんでしょ?」
向日葵「え……ま、まぁ……その……///」
ちなつ「今更はずかしがるなー!」ぽん
向日葵「きゃっ!」
あかり「ちなつちゃーん!?」
バスケットボールみたいにクッションをパスされる。吉川さんがずっと抱きしめていたせいで温かい。
ちなつ「私ね、わかっちゃったよ? 向日葵ちゃんが悩んでる理由」
向日葵「えっ!」
ちなつ「向日葵ちゃんはね、今まで一回も櫻子ちゃんを誰かにとられたことがないんだよ。そういう恋愛経験がてんでゼロなの」
向日葵「……!」
あかり「ど、どういうこと?」
ちなつ「昔の二人はしょっちゅういがみあってたけどさ、そのころから本当は仲がいいって、私たち周りの人はよーくわかってたでしょ? あかりちゃんも」
あかり「うん……喧嘩ばっかりだったけど、お似合いの二人って感じだったよねぇ」
ちなつ「それまでずっと腐れ縁で、ずーっと一緒にいて、ずーっとつかず離れずでやってきてたから……つまり、他の誰も二人の間に割って入ることはなかったんだよ」
吉川さんは身振り手振りを使って得意気に語った。恋愛経験豊富な雰囲気が醸し出されている。
ちなつ「それがここにきて、一年間離れることになっちゃって……櫻子ちゃんにお邪魔虫がくっついちゃった。つまり向日葵ちゃんに、生まれて初めてライバルが出現したってことだよね?」
あかり「ライバル……?」
向日葵「か、顔は見たことないですけど……」
ちなつ「それだよ! それがいけないの!」びしっ
向日葵「へっ?」
ちなつ「はっきり言って、もしその櫻子ちゃんの元カノのことを向日葵ちゃんが知ってたとしたら、うちに相談なんか来てないよ」
あかり「なんで……?」
ちなつ「向日葵ちゃんがその元カノに負けるわけないから」
向日葵「!」
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