71:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:43:59.81 ID:+EtVRVLso
撫子「言ったって花子も3年経てば高校に行っちゃうわけだけど……それでも少しでも一緒にいてあげたくてさ。昨日のせいで、余計にそう思ったの……もうあんな思いしたくない……」
向日葵「…………」
撫子「……シスコンとか思ってる?」
向日葵「お、思ってません思ってません!///」ぶんぶん
撫子「……いいけど。とにかく将来はこっちで働こうと思ってるんだ。がんばらなきゃね」
向日葵「……応援してますわ。叶うといいですわね」
撫子さんは安心したように微笑むと、残ったコーヒーを飲みほした。
撫子さんの昨日の泣き顔はまだ思い出せる。都会に出てしまった四年間で、きっと初めての出来事だったはずだ。本当に心配していたのだろう。
改めて、花子ちゃんの様態がそれほど重くなかったことに私も安心する。昨日は色んなことがありすぎた。
撫子「それより、人の心配もいいけどひま子も自分のことがあるんだからね?」かちゃり
向日葵「えっ?」
撫子「どうするの? 高校卒業したら」
まるで先生や親に尋ねられるかのように、急に緊張した。
それでも撫子さんは、未来を大切に見つめてくれるような優しい目をしていて、きっとこの人は良い先生になるだろうなと思えた。
向日葵「えっと……まだ具体的なことは、ぜんぜん決めてなくて……」
撫子「……昨日のオープンキャンパスの話ね、私から持ち出したんじゃないんだよ実は。櫻子が自分から聞いてきたの」
向日葵「え、そうだったんですの?」
撫子「あの子なりに考えてるんだよ、将来のこと……まあ本気で目指すとしたらちょっと遅れてるけどね。本当はもっと早く行動しなきゃ」
向日葵「……ちょっと前に、そういうことを話したんですわ。将来の夢とかについて……」
撫子「へえ」
向日葵「それであの、一緒に探していけたらいいですわねって……///」
撫子「何それ、ノロケ?」
向日葵「ち、ちがいます! でも……そう話しあったんですわ。初めて」
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