68:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:41:22.21 ID:+EtVRVLso
ちなつ「そのくらい櫻子ちゃんは向日葵ちゃんのことが好きなの! 向日葵ちゃんも櫻子ちゃんのことが好きなんだったら、櫻子ちゃんを信じて待っててあげなさい」
向日葵「はっ、はい……!」
あかり「そうだねえ、待つのも愛って言うもんねぇ」
向日葵(待つのも……愛……)
櫻子を、待つ。
あの子が私の元へ帰ってきてくれるのを……待つ。
全ての問題を片付けて……そのお友達のことも片付けて、あの子は帰ってきてくれる。
私の、ために……
あかり「吉川先生、質問です」ぴっ
ちなつ「はいっなんですか赤座さん」
あかり「向日葵ちゃんは、ただ待ってるだけでいいんですか?」
向日葵「えっ……」
ちなつ「いい質問ですねぇ!」がばっ
あかり「ああっ、ちなガミ先生だ!」
突然赤座さんが挙手してわざとらしく質問すると、待ってましたとばかりに吉川さんは、本当に先生のように語りかけてきた。
ちなつ「そう……待ってるのはもちろん大事なこと。せっかく櫻子ちゃんが自分で問題を片付けようとしてるんだから、ここで向日葵ちゃんが昔みたいに手助けをしちゃうのはよくないよね」
ちなつ「でも、だからってただ待ってればいいってわけじゃない。向日葵ちゃんは準備をしてあげなきゃ」
あかり「準備?」
ちなつ「帰ってきた櫻子ちゃんを、迎えてあげる準備♪」
向日葵「……!」はっ
ちなつ「いーい向日葵ちゃん? これで櫻子ちゃんが帰ってきたら、今度こそ本っっ当に櫻子ちゃんは、100%の気持ちで向日葵ちゃんを選んだってことなんだよ?」
向日葵「ひゃく、ぱーせんと……///」
ちなつ「もうこれは告白……ううん、プロポーズと同じレベルだよ! どんな言葉を聞かされるよりも幸せなことだと思う! だって正真正銘向日葵ちゃんだけを選んでくれたってことなんだから!」
あかり「ふふふっ……それなら向日葵ちゃんも、櫻子ちゃんの強い想いに応えてあげなきゃいけないねぇ」
向日葵「そ、そうですわねっ。どうしてあげたらいいのかしら……?」
ちなつ「そこはもう自分で考えなさいって。向日葵ちゃんが櫻子ちゃんに、『これだけあなたのことが好きなんですわよー』ってことをしてあげればいいじゃない」
向日葵「はぁぁ……///」かああっ
あかり「向日葵ちゃんが真っ赤になっちゃったよぉ……」ひそひそ
ちなつ「何する気なんだろうね」こそこそ
向日葵「そ、そんな目で見ないでください!///」
あかり「あははははっ♪」
ちなつ「まあまあそういうことだから。わかったら早くおうちに帰って、櫻子ちゃんを待っててあげたら? 私たちの家で遊んでる場合じゃないんじゃな〜い?」
あかり「うんっ、向日葵ちゃんまた遊びにおいでよ。今度は櫻子ちゃんと一緒に!」
ちなつ「っていうかWデートしようよ! 夏休みなんだからさ!」
あかり「賛成ー!」
向日葵「わ、わかりましたわ。きっと近いうちにお二人に良い連絡をしてみせます」
ちなつ「うん、待ってるからね」
あかり「向日葵ちゃん……頑張ってねっ!」
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