18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:33:46.79 ID:+EtVRVLso
向日葵「待ってますから……絶対に待ってますから。ちゃんと、来てちょうだいね」
櫻子「うん……絶対、いくよ」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:34:22.25 ID:+EtVRVLso
向日葵「確か……昨日のこのくらいの時間でしたわね。あなたが送ってきたの」
櫻子「……うん」
向日葵「私、本当に寝ちゃう寸前だったんですのよ。よかったですわね、ギリギリ間に合って」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:35:32.57 ID:+EtVRVLso
向日葵「……櫻子」
櫻子「……なに?」
向日葵「…………あ、また言っちゃいけないことを言いそうになりましたわ」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:36:52.75 ID:+EtVRVLso
櫻子「……もうそろそろ寝よ。向日葵」
向日葵「…………」
櫻子「……疲れてたんでしょ? 明日も一応学校あるんだから……また授業中に寝て怒られちゃうよ」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:37:20.93 ID:+EtVRVLso
櫻子の声を聴いて、何かが決壊したように、私の目からも自然と涙が溢れた。
静かに嗚咽する私の喉に、櫻子がキスをする。
重なり合った身体全体から伝わってくる櫻子の体温が、私の中の想いを溶かしていった。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:37:54.71 ID:+EtVRVLso
〜
今日という日は、学校全体が活気に満ちていた。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:38:22.89 ID:+EtVRVLso
ホームルームが終わって、しばらくこの学校ともお別れなのねと思いながら掃除をしていると、後ろからちょんちょんと肩をつつかれた。誰かと思って振り返ったら櫻子だった。
櫻子「あ、向日葵っ」
25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:38:50.48 ID:+EtVRVLso
〜
かっち。かっち。
26:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:39:40.58 ID:+EtVRVLso
向日葵「……6時、になりましたわ」
櫻子「……うんっ」
向日葵「……あなたから、どうぞ?」
27:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:40:54.38 ID:+EtVRVLso
櫻子「あのね……もうぶっちゃけ、きっかけは覚えてないの。気づいたら私、こうなってた」
向日葵「……気づいたら?」
櫻子「向日葵はずっと昔から隣にいたけど……なんとなくいつからか、向日葵と話すの楽しいなってなったり、向日葵を見てたいなと思うようになったり、向日葵に会いたいなって思うようになったことが増えたりして……」
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