「藤原肇がそれを割る日」
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37:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 20:50:14.78 ID:pXJ6Ifkk0
 そして――。


「夕美、肇……すごかったぞ。お前ら、あんなライブパフォーマンスいつの間に覚えたんだ?」

以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 20:52:42.07 ID:pXJ6Ifkk0
 目に見えて表現力を身につけている理由をはぐらかす私達に、Pさんは憤慨してみせます。

 でも、やっぱり目は笑っていました。

「グラビアの仕事も増やしていこうと思うんだけど、今の二人なら問題無いよな?」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:02:30.23 ID:pXJ6Ifkk0
「クリスマスパーティー用にさ、キャンドルアレンジも作ろうよ」

 そう言って、夕美さんは自宅のパソコンの画面を私に向けました。

 なるほど、蝋燭の周りを花で囲むのですね。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:04:30.59 ID:pXJ6Ifkk0
「でも、外に置いてある子達は、出る前に中に入れとかないと……もう入れちゃおうかな」
「手伝いますよ」
「結構重たいよ?」
「これでも力持ちなんです」

以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:07:58.57 ID:pXJ6Ifkk0
 私の寮部屋は、夕美さんの家よりも狭いですし、テーブルも小さいですが、皆さんが座れないほどでもありません。

 それに、同じ寮住まいで同郷の瑛梨華ちゃんや、お世話になった志希さん、フレデリカさん等、参加予定の人達にとって集まりやすい場所でもあります。

「さっすが肇ちゃん!」
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:11:57.38 ID:pXJ6Ifkk0
「いつ捨てようかなって、ずーっと思ってはいるんだけどね」

 夕美さんは、そう言って苦笑してみせます。

「安物だったし、壊れちゃってるし、捨てちゃっても構わないんだけどさ。
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:15:23.06 ID:pXJ6Ifkk0
「では、どうしてあの日は、湯呑みを?」

「高かったから……っていうのはウソだけど」

 えへへ、と照れながら彼女は――。
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:18:53.41 ID:pXJ6Ifkk0
 家に帰り、その日のうちに、実家のおじいちゃんに連絡を取ります。

「窯焚きの日だと?」


以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:22:26.53 ID:pXJ6Ifkk0
 プレゼントするものは、もちろん植木鉢です。

 元々、焼き物の植木鉢は一般的にも広く用いられているものであり、備前焼も然りです。


以下略 AAS



46:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:24:33.04 ID:pXJ6Ifkk0
「うーん……」

 自宅でノートを広げ、慣れないデッサンと一生懸命格闘します。

 絵は不得手なのですが、手を動かさないと、頭の中にあるイメージは具体化できません。
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:26:11.69 ID:pXJ6Ifkk0
 後日、クリスマス用のキャンドルアレンジメントを作る間も、私は夕美さんの部屋を注意深く観察しました。

 部屋の外に置くのか、中に置かれるべきものか。

 中の場合は、床か、テーブルの上か――あるいはトイレか、玄関か。
以下略 AAS



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