「藤原肇がそれを割る日」
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40:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:04:30.59 ID:pXJ6Ifkk0
「でも、外に置いてある子達は、出る前に中に入れとかないと……もう入れちゃおうかな」
「手伝いますよ」
「結構重たいよ?」
「これでも力持ちなんです」

 腕をまくってみせると、夕美さんは「ほほぉー」と頷いてくれました。


 リビングに段ボールと新聞紙を敷いて、二人でバケツリレーのように植木鉢を中に入れていきます。

 ツタを巻いているものは、架台ごと、二人で両端を持って運びました。

 改めて見ると、かなりの量です。

 置き場所をあれこれ整理しているうちに、思ったより時間がかかってしまいました。


「うえぇぇ、一気に狭くなっちゃった……パーティーの後にすれば良かったね」

 足の踏み場も無くなるほどお花で一杯になった部屋を前に、夕美さんは困ったように頭をポリポリと掻きます。


「それなら、パーティーは私の部屋でやりませんか?」
「えっ?」



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