「藤原肇がそれを割る日」
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39:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:02:30.23 ID:pXJ6Ifkk0
「クリスマスパーティー用にさ、キャンドルアレンジも作ろうよ」

 そう言って、夕美さんは自宅のパソコンの画面を私に向けました。

 なるほど、蝋燭の周りを花で囲むのですね。

「でも、冬に咲かせる花というのは……?」
「大丈夫。シクラメンとかポインセチアとか、結構あるんだよ? 造花でもいいし」
「そうなんですか」


「ところでさ、肇ちゃんはお正月は、実家に帰るの?」
「はい」

 おかげさまで、私達も以前と比べて随分とお仕事が増えました。

 一方で、仕事でも無い限り、正月はちゃんと帰るようにと、おじいちゃんに厳しく言われていたのです。

 Pさんが配慮してくれたおかげで、正月は何とかお休みをいただけそうです。

「まぁそうだよね。私も帰らないとなぁ」
「その間、この花達の水やりなどは、どうしましょう?」
「あぁ、それも平気。こういう、ペットボトルで作ったヤツがあるんだ」
「うわぁ、なるほど」

 夕美さんは、今まで知らなかったことを私にたくさん教えてくれます。



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