女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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75
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名無しNIPPER
[saga]
2017/08/25(金) 18:47:32.70 ID:as1CpHWZ0
薄暗い取引現場。
危険物の取引など、並みの場所ではできない。このスラムという場所が見捨てられているからこそ、可能な芸当だ。ここでは誰も罰せられない。誰も救いに来ない。ここには法がない。
「ああ、じゃあ手筈通り頼む」
「了解」
以下略
AAS
76
:
名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:48:14.88 ID:as1CpHWZ0
「八つ当たりみたいなことをしてしまったな、本当に悪かった」
頭は悪いけれど……正直な人だ。こんなことまでいわなくてもいいのに。
大人の容姿をしているくせに理不尽なことに腹を立て、糾弾するような人物。一応間違っている、、、、、、ということには気づけるタイプであり、それを認められる人物だ。経験上、このタイプは一度打ち解ければあとは大丈夫なことが多い。あくまで経験上、だけど。
以下略
AAS
77
:
名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:48:47.95 ID:as1CpHWZ0
きっと、彼女ともども僕を受け入れるはずだ。犠牲者が変わったところで、抵抗組織レジスタンスが気にするはずがない。
僕は組織内での人間関係を円滑に、そして能力の有用性を示さなくてはならない。
人心の掌握として、人がやりたがらない仕事を率先してやった。会話では相手が欲しがるような回答と、怪しまれないための反論を少量挟み込んだ。
以下略
AAS
78
:
名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:49:53.39 ID:as1CpHWZ0
◇
「完璧な人になりたかったんです」と僕は言う。
以下略
AAS
79
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/08/25(金) 18:50:23.98 ID:as1CpHWZ0
『ずっと考え続けてるわけだ。これ以上の正解はないって知っているのに。なのに苦しんでるわけだ。意味もなく、救われなかったもののことを考え続ける』
怒りの混じった声。
「そうだ。僕はそういう生き方をしている。考えれば考えるほど八方ふさがりなのがわかって。それでも考えることはやめられないんだ」
以下略
AAS
80
:
名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:50:52.11 ID:as1CpHWZ0
『でもキミは私を助けようとしてくれている』
「今してるのは現実的な話だ。現実的に考えて、僕はきみを救えない」
進むと決めた道だった。だからといって成功を信じられるほど、夢に狂っちゃいない。
以下略
AAS
81
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/08/25(金) 23:23:22.60 ID:3MRTB+Iuo
乙
82
:
名無しNIPPER
2017/08/29(火) 19:31:13.83 ID:KsUO0z3M0
あれから二か月、彼女が僕の日常から消えてから三か月たった。
組織が手放そうとは思わないほどの人材には、なれている気がする。
人心掌握。処世術。人間関係。
すべて順調だった。現実的に可能な完璧に、限りなく近い、と思う。
組織もまた、動いていた。六十年以上、表立った活動をしていなかった反社会組織だが、なにやら大がかりなことをするらしい。政府への反発として、地表の捜査、魔法の探求などの様々なことだ。確かに、これらのことに関して民衆からの疑問はあった。政府はなぜ新たな探求に手を伸ばさなかったのだろうか? もともと、市民からも声が上がっていた問題だ。
以下略
AAS
83
:
名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:22:16.35 ID:KsUO0z3M0
「それで、話ってなんですか?」
「なに、くだらない話だよ。くだらない、くだらない話だ」
照は絡みつくような物言いでそう言った。
なにかが起きる。そんな予感がする。どちらにせよ、彼女が消えて三か月だ。僕は、そろそろ行動を起こす必要があった。
以下略
AAS
84
:
名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:22:44.24 ID:KsUO0z3M0
「完璧な人になりたかった」と照は言う。
その言葉は。そしてそれに対する僕の反応は。照に『なにか』を確信させたように見えた。
「私はね、ずっとそんなことを、子供のころから、思っていたんだよ。ちっぽけな自分が嫌でたまらなかった。こんな自分は自分じゃないと、憎んですらいた。君もそうだろう?」
以下略
AAS
85
:
名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:23:11.39 ID:KsUO0z3M0
たしかに。照の言っていることは僕に一定の共感を与えた。しかし、決定的な部分が違っていた。
「そういうことですか。だから照さんは僕を似ている、というくくりでとどめた。同類とは見なさなかった」
まるで、照は……照は『彼女がいなかったら』なっていたかもしれない、僕だった。
以下略
AAS
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