女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:48:14.88 ID:as1CpHWZ0
「八つ当たりみたいなことをしてしまったな、本当に悪かった」
頭は悪いけれど……正直な人だ。こんなことまでいわなくてもいいのに。
大人の容姿をしているくせに理不尽なことに腹を立て、糾弾するような人物。一応間違っている、、、、、、ということには気づけるタイプであり、それを認められる人物だ。経験上、このタイプは一度打ち解ければあとは大丈夫なことが多い。あくまで経験上、だけど。
「こちらこそ、生意気なことを言ってすいませんでした」
「いやいや俺が悪いんだよ。こんなバカな俺が――」
謝罪の譲り合いになってしまった。
「ところで羅門さん」
「ん?」
「僕には関係のないことで腹を立てている、というのはなんでしょうか」
羅門は、言葉に詰まったような顔をした。もうある程度和解はできたはずだ。なのに話せない、というのは……他人が関わっている? 人を売るような性格とは思えない彼は、もしそうならきっと話してはくれない、これ以上掘り返しても関係が悪化するだけだ。
人間関係。処世術。妥協はある種の必然か………。正直、嫌な気持ちにはなる。だが無駄なものは無駄だろう。
それでも聞き続けるのは、ただの我儘に近い。
「ところで羅門さん今日は――」
僕は話を切り替えた。諦めが肝心、だから。
羅門はほっとしたような顔をしていた。僕の話に快く乗り、肯定と賛成の意を示す。
やがて、卓也が戻ってきた。
「あれ、仲良くなったの?」
「まあ、そんな感じかな」
「よかったよかった。羅門さんは見た目以上にいい人なんだぜ?」
なんだと、と羅門がいった。
たしかに、と僕は答える。
もう険悪な関係とは言えない状況だろう。
ひそかに思う。幹部である羅門との軋轢は正直まずかった。もう一人の幹部、照からはいやに好かれている状況ではあるが。
……僕の目的には障害がいくつもある。
一つずつ、一つずつ取り除いているけれど、まだまだ問題は山積みだ。
僕は彼女を救わなければならない。そのためには逃げ場を探さなくてはならない。逃げ場はレジスタンス内ぐらいしか思いつかなかった。でも、わざわざ爆弾を抱えたいと組織が思うわけがない。
だから、爆弾には素敵な贈り物もつけなければならない。爆弾なんて些細なものに見えるぐらいの、不良債権と有用な株の抱き合わせのような、素敵な、素晴らしい贈り物。
幸い組織はそういったものを欲しがっていた。欲しいものは、有用な人材。
上に立つような人材はなかなか現れなくて、幹部が二人というのはまずすぎる状況だと、照は言っていた。
――彼女の救出にまでは、組織は手を貸してくれない可能性は高い。だが、僕が政府の目を欺きながら、そこまで組織に被害を受けないように彼女を助けられたら
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