153:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:08:07.58 ID:hojLDG6p0
***
翌朝、起きると既に五月雨は横におらず、食堂で朝食をつくっていた。私も一緒に手伝う。
それから妹の北上も食堂に来て、いつも通りの朝食をとった。
154:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:09:01.24 ID:hojLDG6p0
こうして、私たちはクルーザータイプの小船に乗り込んだ。
船に入ると、谷風や他の艦娘が六、七人ほどおり、司令官という立場の人間は私一人だった。やはり私は暇人司令官なのだろう。
「あー、谷風、おはよう。一緒の船だったんだな」
155:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:10:00.40 ID:hojLDG6p0
「……あたしは嫌じゃないよ。ちゃんと司令は私を成長させてくれるし」
「セクハラも成長の源なの?」
「セクハラじゃない! あたしが成長するために必要な『教育』だよっ!」
156:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:12:49.66 ID:hojLDG6p0
急に話題が変わり、北上がため息を吐く。
「そんなの私には分からないよ。それと許されちゃうのがなんか関係あるの?」
谷風は妹を睨む様に見つめながら、口を小さく開いた。
157:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:14:28.95 ID:hojLDG6p0
「で、でも谷風ちゃんは嫌なんだよね……やめるって方法もあるのに、どうしてやめないのって……あっ、やめてっ!」
妹のその言葉に谷風はぷつりと切れた。気付いたときには、妹の胸ぐらを掴んで持ち上げていた。
「おい、落ち着け、やめろ谷風!」
158:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:17:00.84 ID:hojLDG6p0
「まぁ、世間一般に見たらブラックなんだろうけど、あたしゃ、司令官さまに救われたんだよ。
少女院入って少しした時、ウチの司令官さまが来て、適合者かどうかの簡易検査をしたんだよ。
そしたらさ、施設のなかであたしだけ陽炎型駆逐艦の適合者って反応したんよ。
その時の司令官さまの言葉が今にも忘れられないね。『社会のド底辺から這い上がってみないか?』って。
痺れたよ。で、試験受けたら駆逐艦谷風だったわけさ。なるほど船になる夢を見てきたわけだよ。
159:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:35:46.13 ID:hojLDG6p0
……妹は嫌がると思ったが、気がすまないらしく、大人しく船上で土下座をはじめた。
「ほらほら、もっとお尻上げて」
私と五月雨の前で妹が土下座してお尻を谷風に出している。流石に生尻ではないが、なんか見ているこっちが恥かしくなってきた。
160:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:36:40.71 ID:hojLDG6p0
「あ、私も北上さんのこと叩いていい?」
「はぅ?? さ、五月雨ちゃん??」
五月雨は妹の横に立つと、にっこりと笑った。
161:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:38:10.22 ID:hojLDG6p0
「わわっ、ごめんね! 北上さんのこと思いきり叩いちゃった!」
「ううっ、五月雨ちゃん、顔がマジだったよー」
「ありゃあ、まるで昨日の五月雨中尉のようだったなぁ」
162:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:38:41.69 ID:hojLDG6p0
「――それで、お仕置きはなんなの〜?」
「うっ、それはすんごく恥かしくて言えないよ!」
「そなの? まぁ、谷風ちゃんにはそんな恥かしい目にあって欲しくないし、私は頑張るよ。
214Res/213.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20