158:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:17:00.84 ID:hojLDG6p0
「まぁ、世間一般に見たらブラックなんだろうけど、あたしゃ、司令官さまに救われたんだよ。
少女院入って少しした時、ウチの司令官さまが来て、適合者かどうかの簡易検査をしたんだよ。
そしたらさ、施設のなかであたしだけ陽炎型駆逐艦の適合者って反応したんよ。
その時の司令官さまの言葉が今にも忘れられないね。『社会のド底辺から這い上がってみないか?』って。
痺れたよ。で、試験受けたら駆逐艦谷風だったわけさ。なるほど船になる夢を見てきたわけだよ。
そんな訳で、あたしは司令官さまには感謝してもしきれないんだよ。『教育』ははずいし、とっても痛いから嫌だけど、あたしは罪深い女だからね。これまでやってきた事の罰だと思って司令官さまにあたしの桃を差し上げてるよ」
そう言って、谷風は自分の尻をぽんぽんと叩いた。
と、涙目の妹が谷風のことをぎゅっと抱きしめた。
「ううっ……ごめんね、とってもごめんねだよ、谷風ちゃん……。私、谷風ちゃんのこと考えずにあんなこと言っちゃって……」
すると谷風は顔を緩めて、気さくで優しい表情に戻って、妹を撫でた。
「分かってくれれば、あたしは別にいいんだよ。北上ちゃん」
「ううぅっ、谷風ちゃんホントにホントにごめんね……」
「そ、そんなに謝られてもこまる!
あ、そうだっ! あたしが北上ちゃんを一回『教育』させてあげる!」
「ふぇ?」
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