155:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:10:00.40 ID:hojLDG6p0
「……あたしは嫌じゃないよ。ちゃんと司令は私を成長させてくれるし」
「セクハラも成長の源なの?」
「セクハラじゃない! あたしが成長するために必要な『教育』だよっ!」
「それじゃあ今日、私は負けるから『教育』されたら?」
「それは嫌だっ! あんなに頑張ったんだから一緒に勝とうよ!」
谷風は反射的に妹の両肩を掴んでそう声を荒げる。
「……やっぱりセクハラじゃん。負けたらセクハラされるから勝ちたいんでしょ?」
「ううっ……。そうだよ、ホントはあたしだって嫌だよ……。でも、頑張ればご褒美もらえるしっ!」
宇和島基地のクズ司令はホントにアメと鞭を使い分けるのが上手なのだろう。
「でも、多くの司令部はセクハラないんだよ? うちも勿論ないし」
「知っているさ、そんなの」
「じゃあ何で誰もそれをやめさせようとしないの?」
「あたしのとこはそういうの許されちゃうからだよ」
谷風は豊後の海を遠い目で眺めながらそう言った。
「許されちゃうってどゆこと?」
「……北上ちゃんって、なぜあたしが足速いか分かる?」
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