145:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 19:59:48.12 ID:hojLDG6p0
「五月雨も大丈夫か?」
私は手招きして五月雨に呼びかける。五月雨は我に返ると、こっちに来た。
「私は大丈夫です。……動揺してしまいましたけど……」
146:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:00:54.98 ID:hojLDG6p0
***
その日の夜は、明日に備えて二十一時半には消灯した。
が、なんか下がどたどたと煩い。寝室の下階と言うと五月雨の部屋だが、壁を叩いているのかそんな感じの音がこっちにまで響いてきた。
147:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:02:08.28 ID:hojLDG6p0
突然抱きしめられ、私はどうしてよいか分からなかった。
「……司令は、私のこと、撫でたり、抱きしめてくれたり、しないんですか??」
い、いや、こんなかわいい五月雨を撫でたり抱きしめたりしたらいけない気がするのだ。
148:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:03:13.70 ID:hojLDG6p0
「黙秘する司令もかわいいです。でも、もう今ので分かっちゃいました。やっぱり司令と北上さんは兄妹なんですね」
「うう、何で分かった?……あっ!」
やられた!
149:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:04:25.72 ID:hojLDG6p0
なるほど。つまり、あの命令は兄弟姉妹で着任した人全員に出される命令だったのか。
てっきり訳ありな命令だったから、ここに私と妹の二人を配属したことにも意味があるのだと思っていたが、そうでもないらしい。
「そうか……五月雨はいつごろから分かってたのか?」
150:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:05:07.83 ID:hojLDG6p0
それから五月雨は視線を下す。
「――司令は、ホントに私のこと、信頼してますか? 私のこと、信じてくれますか?」
「もちろんだよ。僕らは家族だから、五月雨の事は信じてるし信頼してる」
151:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:06:17.65 ID:hojLDG6p0
「えへへ……お兄ちゃんって私も呼んでいいですか??」
「五月雨にそう呼ばれるのは恥ずかしいな……」
そういうと、五月雨はぷくーと頬を膨らます。
152:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:07:02.25 ID:hojLDG6p0
「約束ですっ! 私と司令も、兄妹と同じくらい信じて信頼してずっと味方でいる事を約束してくださいっ。私もずっと司令のこと信頼して味方でいますから!」
「ああ、約束だ。五月雨と僕はお互いに信頼し味方であることを……」
その後は、流れで五月雨は私の寝室で寝ることになった。
153:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:08:07.58 ID:hojLDG6p0
***
翌朝、起きると既に五月雨は横におらず、食堂で朝食をつくっていた。私も一緒に手伝う。
それから妹の北上も食堂に来て、いつも通りの朝食をとった。
154:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:09:01.24 ID:hojLDG6p0
こうして、私たちはクルーザータイプの小船に乗り込んだ。
船に入ると、谷風や他の艦娘が六、七人ほどおり、司令官という立場の人間は私一人だった。やはり私は暇人司令官なのだろう。
「あー、谷風、おはよう。一緒の船だったんだな」
214Res/213.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20