146:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:00:54.98 ID:hojLDG6p0
***
その日の夜は、明日に備えて二十一時半には消灯した。
が、なんか下がどたどたと煩い。寝室の下階と言うと五月雨の部屋だが、壁を叩いているのかそんな感じの音がこっちにまで響いてきた。
そして、それから間もなく、五月雨が何かを叫んだような声が聞こえてきた。
私は何事かとベッドから飛び降りると、五月雨の部屋へと全速力で走った。
二階に降りると、既に浴衣姿の五月雨が泣き面で部屋の前に立っていた。
「ど、どうしたんだ? すごく下がうるさかったけれど……。なんかストレスでも溜まっているのか?」
五月雨は黙って頷くと、私の方へとよってきて、手を引っ張った。
そして、そのまま五月雨に引っ張られるがままに、司令部庁舎から外に出た。
夏の夜の砂浜は涼しく、波の音と虫のこえが静かに響き渡る。五月雨は砂浜で私の手を離すと、私の正面に立った。
そして、ぎゅうと抱きしめる。
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