149:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:04:25.72 ID:hojLDG6p0
なるほど。つまり、あの命令は兄弟姉妹で着任した人全員に出される命令だったのか。
てっきり訳ありな命令だったから、ここに私と妹の二人を配属したことにも意味があるのだと思っていたが、そうでもないらしい。
「そうか……五月雨はいつごろから分かってたのか?」
「もう初日には分かってましたよ〜。初対面とは思えない感じでしたから! 司令も北上さんも兄妹であることを隠そうとしている感じが見てて面白かったです!」
「うぐぐ、五月雨もなかなか観察力のあるとこあるんだな……」
「えへへ……でも……」
五月雨は声のトーンを落とすと、私を再び抱きしめてきた。
「司令と北上さんが兄妹なんて羨ましいです……。ずるいです。だって、本当に家族なんですから。とーっても強い信頼もあるんですから……」
すると、五月雨はしばらく黙り、私の胸に顔をうずめた。
それからちょっとして、五月雨は上目遣いで私を見つめてきた。その顔はとても不安そうな顔であった。
「どうしたんだ? さっき下で怒ったり叫んだりしたのと関係あるのか……」
「う、うん。……まず、今日はごめんなさい。私、ちょっと感情的になっちゃって司令にあんなにきつく当たっちゃった……。
北上さんと司令のことが羨ましくて羨ましくて、嫉妬、しちゃったのかもしれません……。
この四日間、ずっと北上さんの昇進試験の対策に司令はつきっきりでしたから……」
「僕の方こそごめん。五月雨の気持ちをちゃんと考えてあげられなくて……」
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