396: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 06:03:07.05 ID:J7X7k69g0
幾らかの攻勢を捌き、僅かに敵から繰り出される攻め手の間隔が空いた。機を逃すわけにはいかない。
(,,#゚Д゚)「Go!!」
「了解!!」
397: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 06:50:10.70 ID:J7X7k69g0
(,,#゚Д゚)「ぬぁっ!」
若い兵士───カラマロスの真横に踏み込みながら、襲撃を試みた寄生体を斬り付ける。怯ませ跳ね返すことには成功したが薄皮を裂いただけで殺すことはできず、さっきの鮮やかな技の直後ということもあり小さな舌打ちが漏れてしまう。
( ;・ω・)「すみません少尉、私何か粗相を……?」
398: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 07:46:25.42 ID:J7X7k69g0
足下でビクビクと痙攣する死骸二つを蹴散らして、俺とカラマロスは同時に前へ踏み込む。俺は上へ、カラマロスは下へとそれぞれブレイドを一閃させた。
ぶちゅんっ、ぶちゅん。生々しい切断音が連続して鳴る。斬って落とした頭が床や壁に着くより早くもう一度、今度は横向きに刃を薙ぐ。
突進してきた勢いそのままに胴の中程まで真っ二つに裂かれながら進んだあと、手元の寄生体の胴からぐたりと力が抜け廊下の向こうで宿主も膝から崩れ落ち前のめりに倒れ込んだ。
399: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 13:43:28.87 ID:J7X7k69g0
AK-12や25mmが吐き出す空薬莢が床で跳ね、甲高い金属音を幾つも奏でる。幼体とあってどうやら奴等は艤装がまだ発達していないらしく、数の力で強引に弾幕を突破しようとするのみで反撃の砲火は一向に見られない。
『ギッ……ガッ……!』
『キィイイッ、キィイイッ!』
400: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 15:01:10.16 ID:J7X7k69g0
ゴクリと俺の喉が唾を飲み下す。
弾幕射撃の終わりが近づくにつれて、流石に胸の鼓動が早くなる。
(,,゚Д゚)「……いいか、絶対にタイミングはずらすなよ」
401: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 15:12:31.03 ID:J7X7k69g0
瞬間。
全身の関節とバネを稼働させ、伏せていた床から跳ね上がる。
号令なんて掛けない。その「瞬間」すら無駄な時間だ。
402:名無しNIPPER[sage]
2017/10/17(火) 16:58:13.79 ID:dgywwIiA0
流石に精鋭部隊だけあって獅子奮迅の様相だけど、それに比べてもベルリン戦線で駆け引き頼りでドクの拾ってきた勝ちがどんだけ凄いのか…w
403: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 18:08:00.10 ID:J7X7k69g0
そこから先のことは、丸ごとごっそり記憶にない。なにせ印象としては廊下が丸ごと敵になっていた状態に近いので、いちいち“思考”それ自体を挟んでいる暇が無かった。
幾つの寄生体を殺したのかも、どれだけ“元”ロシア兵の屍を踏み越えたのかも、何リットル頭から奴等の体液を浴びたのかも解らないまま、ただひたすら目の前で動く物に対してブレイドを振るい続ける。
「──────Stop!!」
404: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 19:20:57.35 ID:J7X7k69g0
異常なし。そう告げるOstrichの言葉に、俺はようやく辺りを見回
(,,; Д )「ゴホッ、ヴォエエエエエエエエッ!!?」
「おわぁっ!?」
405: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 20:58:10.78 ID:J7X7k69g0
undefined
406: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:04:27.10 ID:J7X7k69g0
執拗に脹ら脛の破壊を目論む白露型駆逐艦2番艦の喉に親指をぶち込んで黙らせる。邪神(駆)は激しく咳をしながら「美少女にしていい仕打ちじゃない……」だのなんだのほざいていたが知ったことではない。
拳じゃないだけありがたいと思え。
(,,゚Д゚)「………しかしまぁ、アレだ。派手にやったもんだな我ながら」
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