【ミリマス】セカンドキスは何度でも【みななお】
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1: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:43:30.52 ID:gxwjg2Cqo
ミリマス、みななおの百合SSです。
前作
【ミリマス】ファーストキスは突然に【みななお】
ex14.vip2ch.com
の続編的位置づけとなりますが、
みななおがなんやかんやでちゅっちゅした
ってことだけ覚えておけば問題ないと思います。
キャラ崩壊等含まれる恐れがありますので、百合的描写含め、そういったものが苦手な方は回れ右をお願いいたします。
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2: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:44:08.02 ID:gxwjg2Cqo
彼女、横山奈緒は一人暮らしである。
大阪から東京に出てきて一人暮らしを始め、元々母親から家事全般に関しては教わっていたこともあり、特に不都合はなく暮らしていた。
それでも劇場に仕事にレッスンと、奈緒の体力をもってしてもヘトヘトになるような日々を送っていれば、まあ多少家事が滞るのも致し方ないことといえるだろう。
事実、オフの日にはまとめて部屋を片付けたりだとか、作り置きの料理を作ったりだとか、なんとも主婦スキルの高い行動はしていたのだから。
3: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:44:33.79 ID:gxwjg2Cqo
「う〜、美奈子〜……今日オフやねんからもっと寝かせてぇやー」
美奈子の手によって開け放たれていた窓からは、朝のまだ涼しげな空気が流れ込んでいて、その外気に触れれば否が応にも奈緒の意識は現実世界へと浮上せざるを得ない。
それが奈緒にとって好ましいかどうかは、また別問題ではあるのだが。
4: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:45:12.92 ID:gxwjg2Cqo
(奈緒ちゃん低血圧なのかな……やっぱりたくさん食べてもらわないと!)
美奈子がまた少しずれた方向に決意を固めたことは、今は本人しか知るよしもないことであった。
「「いただきます!」」
5: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:45:39.09 ID:gxwjg2Cqo
とまあ、ここまではいい。ボリュームに目を瞑れば普通の中華風朝食である。
テーブルに乗り切らなかったため横に置かれている、エビチリと、ホイコーローと、卵とキクラゲの中華炒めを見なければ、であるが。
「ごちそうさまでした!」
6: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:46:05.31 ID:gxwjg2Cqo
あの出来事があってから一ヶ月、美奈子は週に二日ほどのペースで奈緒の部屋に通っている。
それは今日のように朝早くであったり、仕事の合間であったり、仕事が終わったあとの夜であったりと時間は様々だが、とにかく奈緒の部屋に寄ってご飯を作り、時にはゴミをまとめ、食器を洗い、なくなりそうな日用品を買い足している。
その様子を聞いた事務所一のセクシーアイドル(自称)、馬場このみさんはこう評したという。
『それ……ただの通い妻じゃない』
7: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:46:31.22 ID:gxwjg2Cqo
朝食を終え、食器を全て洗い終わった後、ソファに座って雑誌に目を通す奈緒の横に、美奈子が座る。
体重を預けるように奈緒の肩に頭を乗せながら、美奈子はいつもの声色とは少し違う、甘えたような声でそうつぶやいた。
「んー、せやったらなんか買い物にでもいこか。ちょうどほら、新しくオープンした雑貨屋さんがあるんやて」
8: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:47:02.51 ID:gxwjg2Cqo
体重を預けている美奈子の身体を少しだけ離し、奈緒はその頬に手を沿わせる。
ピクン、と微かに肩を震わせる美奈子の顎先を指で軽く上向かせ、真っ直ぐに瞳を見つめながら、奈緒は美奈子の唇に自分の唇をゆっくりと重ねた。
「ん……これでええんやろ?」
9: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:49:02.12 ID:gxwjg2Cqo
以上です。
今回ちょっと続き物にチャレンジしてみるつもりなので、今回はここまで。
とりあえずみななおがラブラブしてるところを不定期更新で書いていくつもりです。
10: ◆Jnlik0MEGA[sage]
2017/05/25(木) 10:22:17.45 ID:saXAfhgt0
本当付き合いたてのカップみたいだ
乙です
>>2
横山奈緒(17)Da
11:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 17:26:37.38 ID:Tng2x5tRO
貴方のお陰でみななおの魅力を再確認できました。
ありがとうございます。
12:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 20:38:43.85 ID:mS3NFTbQo
もっとチュッチュッしろ乙
13: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:06:41.62 ID:cbN3Pldp0
「それはそれとして、やな。さっきの雑貨屋さん行ってみよか!」
奈緒が美奈子に少しだけ意地悪な口づけをしてからしばらくして、奈緒は改めて雑誌のページを開いて美奈子に向けて掲げた。
そのページには奈緒の部屋から少し歩いたあたりにオープンした、新しい雑貨屋の記事が書かれている。
大きなチェーン店というわけではなく個人経営のお店のようだが、雑誌に取り上げられた以上これからしばらくは混みあう事だろう。
14: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:07:20.75 ID:cbN3Pldp0
二人でわいわい騒がしくも準備を済ませて、部屋から出て歩き始める。
平日昼間の街は閑散とはしていないが賑やかというほどでもなく、どこか穏やかな雰囲気に包まれていた。
「ええ天気やなぁ、お散歩日和や」
15: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:07:53.28 ID:cbN3Pldp0
「でも……私としては、こっちの方がええなぁ」
するり、と美奈子の握られた手から自分の手を滑らせ抜き取る奈緒。
そして美奈子に寂し気な表情すらさせないうちに、指を絡めてもう一度手をつなぎ直す。
スムーズな手際に、思わずされるがまま繫ぎ方を変えてしまった美奈子がその意味に気付いた時には、すでに耳だけでなく頬まで赤く染まっていた。
16: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:08:18.52 ID:cbN3Pldp0
そんなことを話しながら歩いて雑貨屋さんが見えてきたころには、美奈子も繋いだ手に慣れてきたのだろうか、顔の赤さは随分と引いてきたようだった。
雑貨屋はといえば、雑誌の効果もあるのだろう、平日にしては十分多いといえる客が訪れていた。
「うひゃ〜、やっぱりお客さんおるなぁ」
17: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:08:48.26 ID:cbN3Pldp0
お互いに何を考えたか、言わなくとも分かったのだろう。
どちらから、ということもなく繋いだ手をほどいた二人は、並べられた髪飾りを眺め、手に取り、次々と物色し始める。
そして、やがてその手が止まるのもまた、不思議なことに同時のタイミングであった。
「決まったみたいやな!」
18: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:09:22.15 ID:cbN3Pldp0
「お待たせ〜!」
遅れて入口へと戻ってきた奈緒が、それぞれの髪飾りが入った二つの袋を美奈子に手渡す。
「私が選んでたんは美奈子へのプレゼントや! 美奈子は髪結ぶのリボン派みたいやから、たまにはシュシュもええんちゃうかな〜って」
19: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:09:55.73 ID:cbN3Pldp0
「ところで、なんでリボン紫なん?」
「奈緒ちゃん2月生まれでしょ? だから、誕生石のアメジストの色にしたの」
「は〜……さすが美奈子、女子力高いわぁ……」
20: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/26(金) 00:10:56.69 ID:cbN3Pldp0
とりあえず今回はここまで。
お読みいただきありがとうございます。
願わくば、今後も宜しくお願いいたします。
21:名無しNIPPER[sage]
2017/05/26(金) 19:45:20.83 ID:5JLXTcWYo
完全にカップルだこれ!
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