4:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:18:15.89 ID:tRZUKNjf0
「思っても、ないよ」
私は、灯台を見つめた。
暗い夜の海辺を横ぎっていく光を眺めた。
5:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:36:31.41 ID:tRZUKNjf0
「それにしても、教室でも怒らないでねって言ってたし、梨子ちゃんは普段私の事、どんな風に見えてるの〜?」
冗談っぽく言ってみたつもりだったのに、体を離した梨子ちゃんは真面目な顔をしていた。
「友だちのこと、凄く大切に思ってくれる子ね、曜ちゃんは。私の事も、千歌ちゃんのことも、いつも楽しませてくれる。もっと前に出てもいいのに、少し後ろに立って、背中を押してくれたりするの」
6:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:44:41.65 ID:tRZUKNjf0
次の日は、千歌ちゃんが頭が痛いと言って机に突っ伏していた。
「千歌ちゃん、保健室行かなくても大丈夫?」
私は完全に二日酔いの千歌ちゃんに声をかける。
7:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:01:33.63 ID:tRZUKNjf0
二人のいなくなった教室で、他の子らの話題に入っていく。
このクラスは居心地が良くて、あまりグループの壁みたいなものがない。
私も、そんなに気にする方じゃなかった。
「曜ちゃん、千歌ちゃん大丈夫?」
8:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:11:15.31 ID:tRZUKNjf0
「二人にはみんなに言ったってナイショだよ」
「うんうん!」
「了解しました!」
9:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:19:19.63 ID:tRZUKNjf0
その一連の謎の儀式から解放された頃に、梨子ちゃんが教室に戻って来た。
「曜ちゃん……何してるの?」
「ふえ……た、助けて」
10:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:29:13.68 ID:tRZUKNjf0
そして、それを聞いた梨子ちゃんは、意外にも笑っていた。
「や、やだ……曜ちゃん、顔にもすぐ出るのに……言葉にもすぐ出ちゃったら……隠し事できないよ?」
「え、わ、わ、わ」
11:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:40:50.73 ID:tRZUKNjf0
「梨子ちゃん、私、ちゃんと梨子ちゃんのこと見てなかった」
「そうなんだ……これからは?」
これからか。
12:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 23:52:11.96 ID:vjp5+OFXo
意味わからん
13:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:54:58.13 ID:tRZUKNjf0
二人の役に立てればいいか。
この寂しさも、いつか薄らぐと思う。
「それで、日曜は千歌ちゃんに誘われてちょっと遠出するの」
14:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 23:56:41.62 ID:tRZUKNjf0
今日はここまで
>>12
分かりにくい文章が得意なんですが(下手ともいう)、どのあたりですか?
148Res/108.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20