梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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105:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 17:16:44.48 ID:wAEe1nHVO
こんなちょっとした時間が楽しい。それは、3人とも思っているはずで。
曜ちゃんは、私達に幸せになって欲しいと言ったけど、それは私と千歌ちゃんだって思っていることなのに。
どうして、上手くいかないんだろう。

「あれ、花丸ちゃんとルビィちゃんと善子ちゃんじゃない?」
以下略 AAS



106:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 17:44:29.78 ID:wAEe1nHVO
戻って来た曜ちゃんは、特に何も言わなかった。
それが気になったけど、個人的な事だったのかもしれないので、その時は、あえて深くは聞かなかった。


そして、放課後になった。
以下略 AAS



107:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 17:59:32.80 ID:wAEe1nHVO
練習後、曜ちゃんの事がつい気になってしまい、電話してみた。

「出るかな……」

千歌ちゃんがベンチで足をぶらぶらさせている。
以下略 AAS



108:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 18:12:29.75 ID:wAEe1nHVO
「ど、どうしよう……曜ちゃん、何かに巻き込まれたんじゃ」

私はさっきの恐ろしい呟きのせいで気が動転してしまい、千歌ちゃんの肩を揺さぶった。

「落ち着いて、梨子ちゃん。曜ちゃんどこにいるか言ってた?」
以下略 AAS



109:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 18:29:17.00 ID:wAEe1nHVO
千歌ちゃんが花丸ちゃんから聞いた話は衝撃的だった。

「後輩ちゃんのお友達に聞いた話しみたいなんだけど、その後輩ちゃん、被害妄想がたまにあるらしいんだって……」

「被害妄想?」
以下略 AAS



110:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 18:37:39.56 ID:wAEe1nHVO
後輩ちゃんの家にたどり着いた頃には、辺りは薄暗くなっていた。
家屋や路に灯りが灯っているのに、その家だけは留守のように電気がついていなかった。

「え、ほんとにここ?」

以下略 AAS



111:名無しNIPPER[sage]
2017/06/04(日) 18:47:13.32 ID:7gLyNLQ7o
oh…


112:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 18:50:22.06 ID:wAEe1nHVO
「梨子ちゃん、どうしよう」

急に弱気になる千歌ちゃん。

「そんなこと言われても、勝手に上がるわけにもいかないし」
以下略 AAS



113:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 19:00:38.42 ID:wAEe1nHVO
目の前に、黒いローファーがあった。血の流れが速くなる。
耳の奥が脈打っていてうるさい。
でも、これだけじゃ、曜ちゃんの靴だって判別できない。
後輩ちゃんの替えの靴かもしれないのだ。
サイズは、0.5cm違い。ダメだ、サイズを知らない。
以下略 AAS



114:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 19:09:33.78 ID:wAEe1nHVO
私の疑問は、確信に変わった。
あれは、間違いなく曜ちゃんの靴だった。
そして、居てもたってもいられず、千歌ちゃんの帰りを待たずに、私は静かに家に忍び込んだ。

曜ちゃん。お願い、何事もありませんように。
以下略 AAS



115:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 19:22:06.16 ID:wAEe1nHVO
物置なら、開ける必要はない。
奥の部屋にすり足で進む。
扉の取っ手に手をかけた。
ぎいっと錆びついた金具の音が、二階に響き渡った。

以下略 AAS



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