106:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 17:44:29.78 ID:wAEe1nHVO
戻って来た曜ちゃんは、特に何も言わなかった。
それが気になったけど、個人的な事だったのかもしれないので、その時は、あえて深くは聞かなかった。
そして、放課後になった。
曜ちゃんは、今日は行く所ができたからと先に帰ってしまった。
歌詞が完成したので、曲と合わせて本格的に次のイベントに向けて練習していかなければならなかったので、ちょっと不安になった。
曜ちゃんは要領がいいから大丈夫だよ、と千歌ちゃんや果南さんが言っていて、呼び止めれなかった。
「さあ、レッスンを始めますわよ! こら、ルビィ、アイス二本目はめっ!」
「ぴぎゃっ」
ルビィちゃんがダイヤさんに首根っこを掴まれる。
部室に笑いが起きた。
その後、お披露目した歌詞は好評だった。
花丸ちゃんに、少し修正を加えてもらいながら、完成。
軽く曲と合わせて歌ってみた。初見なので、ちょっとぐだぐだ。
「これを歌いながら、ダンスずらか……」
「何よ、どこが難しいの?」
善子ちゃんが花丸ちゃんの頭にあごを置く。
花丸ちゃんは、曜ちゃんが撮影してくれた通しの動画を見て鼻で息を吸った。
「ここ、曜さんに秘密の特訓を受けているのになかなか上手くならなくて」
「は、はあ、今なんて」
「え、上手くならなくて?」
「じゃなくて! 秘密の特訓? なによそれ、聞いてないわよ?」
「だって、秘密ずら」
「この、ずらまるぅ〜! 抜け駆けか!」
「オー! 善子、違うでショー? 私に黙って他の女の所に行くなんてってことデショウ?」
「えー、そうなの善子ちゃん?」
「話をややこしくするなー!」
やんややんや、騒がしくなる。
「秘密って言いながら自白してるんだけどね」
果南さんが、冷静に突っ込んでいた。
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