38:名無しNIPPER[sage]
2017/05/09(火) 01:04:49.98 ID:pDjhVfSA0
乙です、これはツンを応援しなければw
それにしても平時以上に荒れやすいにしろ、化け物相手にしてる中でよく足の引っ張り合いができること…国民と配下の部隊が辛過ぎる
39: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:14:15.01 ID:B042YGid0
40: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:16:04.20 ID:B042YGid0
ξ゚听)ξ「先ずはこの拠点の指揮官のところに行きましょう。武器も何もないわけだし」
('A`)「そうだな………あー、そこのあんた!あんたらの指揮官のところまで連れてってくれないか?」
「……は?」
41: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:32:33.26 ID:B042YGid0
この部隊の指揮官は案内された即席指揮所であるテントの中で、折りたたみ式の椅子にその瘦せぎすの身体を乗せて手元の地図を睨んでいた。
ほうぼうに好き勝手に撥ねるブロンズ色の短髪に子狐を思わせる少しとがり気味の横顔、鼻の頭にはそばかす。長身ではあるが力強さは微塵も感じられず、アサルトライフルよりはコミック雑誌でも持たせた方がおそらくよほど様になる。
俺とツンを先導した歩哨が、指揮官のすぐ傍まで行き耳打ちする。すると奴さんは此方を一瞥し、軽い調子で片手を上げた。
42: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/09(火) 13:38:19.12 ID:B042YGid0
(=゚ω゚)「ベルヴュー宮殿、連邦首相府、国会議事堂は襲撃開始段階で通信途絶。ダイオード首相以下内閣議員も野党議員も安否不明。
ベルリン市外のドイツ三軍拠点とも……更に言えば欧州周辺国ともまともに通信ができない状況だよぅ。妨害されているのか、或いは単純に全滅したか。
どちらにせよ現段階では外部からの増援が期待できないよぅ。そもそも、さっき言った首相府一帯を始め市内ですら通信の乱れが見られるよぅ」
43: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/09(火) 13:41:17.86 ID:B042YGid0
(=゚ω゚)「とにかく、まずシュプレー川以東の防衛線は死守するよぅ。二人は避難してくる民間人の保護と合わせて、最激戦区になる可能性が高いフリードリッヒスハイン区の防衛指揮を─────」
元の口調に戻りながら、なおも指示を出していたイヨウ中佐。
44: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:43:51.52 ID:B042YGid0
.
中佐の指示より10秒早く着替えを終えて、テントから飛び出す。隣の更衣スペースからツンが転がり出てきたのもほとんど同時だった。
45: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/09(火) 13:45:28.91 ID:B042YGid0
('A`#)「各区画、レオパルト1とプーマは避難民の列からなるべく離れろ!!随伴歩兵は戦車隊になるべく密着、対空警戒を厳となせ!!」
(=#゚ω゚)ノ《東部区画に展開する全ての陸軍並びに警察戦力は今の指示に従うんだよぅ!!
46: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/09(火) 13:49:14.84 ID:B042YGid0
(=#゚ω゚)ノ《ベーデカー隊、マントイフェル少尉の直属指揮に!ディーツェル軍曹の隊はデレ中尉の指揮下に入るんだよぅ!!》
「「Jawohl!!」」
47: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/09(火) 14:02:28.76 ID:B042YGid0
腹を空かせた獣が呻いているような、低い音。
ジェット戦闘機の全盛期にあって最早空から駆逐されたはずの、レシプロエンジンが奏でる重低音が、雨に混じり雲の中から聞こえてくる。
奴等は最大のものでも4フィートを越えない程度の大きさでしかない。そのため、まだまだその姿は見えない。
48: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 14:09:05.11 ID:B042YGid0
───やがて、“奴等”は来た。
「………ひっ」
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