419:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:34:32.89 ID:Nkr8DRMT0
神崎士郎はライダーバトルの完遂を狙うだろうし、神崎陣営に与する
ライダー達もそれぞれの思惑はあれど、神崎士郎と同様に自らの願いを
叶えるべく動き出している筈だ。
420:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:35:22.47 ID:Nkr8DRMT0
「アンタを責めても、今更俺達が死ぬ事には変わりは無いんだよ」
「だけどさ、もし罪悪感ってものがアンタにあるのなら...」
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ満は今から自分が言わんとする事を優衣に
421:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:36:20.20 ID:Nkr8DRMT0
「待ってください」
ドアノブに手を掛けた満の背後から優衣の声が聞こえた。
後ろを振り返ると、優衣は自分の鞄の中からある物を取り出していた。
422:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:37:05.70 ID:Nkr8DRMT0
「お願い...お兄ちゃんを、止めて」
それと同時に、優衣の部屋でも部屋に残った三人が慌ただしく動く音が
聞こえ始めてきた。
423:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:37:35.24 ID:Nkr8DRMT0
「先生は、自分が死ぬ事を恐れてるんじゃないんですか?」
満の言う通り、香川は死ぬ事を恐れていた。
愛する家族を残し、この戦いで命を落とす事を恐れていた。
424:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:38:24.70 ID:Nkr8DRMT0
(典子、裕太...)
幸せにすると誓った。何故なら自分が愛して愛し抜いた家族だからだ。
どんな艱難辛苦であっても、必ず撥ねのけ、粉砕すると誓った。
425:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:39:03.22 ID:Nkr8DRMT0
『東條君。私の背中を君に預けます』
『だから、君の命を私に預けて欲しい』
脳裏に浮かんだ東條の命懸けの挺身が、香川の家族に対する深い愛情を
426:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:39:32.86 ID:Nkr8DRMT0
「誰かを守る英雄が、一人だけじゃいけないって誰が決めたんですか?」
「先生は犠牲になっちゃいけない人なんだ。だから僕は先生を守る」
427:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:40:01.31 ID:Nkr8DRMT0
「命を賭けて下さい。佐野君」
「私が必ずオーディンを倒し、この戦いを終わらせます」
その決意を聞き届けた満は大きく頷く。
428:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 21:40:28.00 ID:Nkr8DRMT0
第二十七話 全てを失ってなお....
〜香川邸〜
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