189:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:35:21.43 ID:+wWQUoMO0
提督「....知ってたの?」
大井「当然です。何年艦娘やってると思ってるんですか」
190:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:36:07.12 ID:+wWQUoMO0
大井「一回みんな死んでるから、死には敏感なんですよ。隠せていたと思っていても、ほんの些細な違和感に、艦娘は死を悟るんです。だからって提督を恨まないですよ。なんせ戦時中なんですから、いつ死んだっておかしくないんですよ。だからみんな常に覚悟はできてる」
提督「だからって死ぬのは怖いでしょ」
191:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:40:52.27 ID:+wWQUoMO0
死は誰かを強くする、か。彼女たちと私の見ている世界は同じなのに感じ方は違うんだ。
大井「それでさっき提督は、私がどうやって帰還したのかわからないって、言いましたよね」
192:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:42:08.67 ID:+wWQUoMO0
大井「そう気合いですよ。積めるだけ酸素魚雷を搭載して単機決戦です。それにしても甲標的と試製61cm六連装酸素魚雷の雨あられのあの様を、見せてあげたかったですね〜」
提督「え、うちにそんな装備今でもないよね」
193:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:43:55.26 ID:+wWQUoMO0
今日で終わりそうです。また更新します。
194:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 17:32:15.47 ID:ANVQ24Nk0
提督「なにそれ」
私は涙を拭うと思わず笑ってしまった。まるで私がバカみたいじゃないか。
195:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 17:33:41.37 ID:ANVQ24Nk0
提督「ごめんなさい...」
大井さんは私に近づくと私の太ももをリズムよく叩き。
196:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 17:40:18.18 ID:ANVQ24Nk0
大井「何笑ってるんですか?こっちは真剣なんですけど」
提督「ごめん、ほんとおもしろくって」
197:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 18:31:28.71 ID:ANVQ24Nk0
嘘はついてない。艦娘は鎮守府以外を知らないんだ。
いつかは深海棲艦との戦いは終わりを迎える。
198:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 18:37:51.53 ID:ANVQ24Nk0
そう言うと大井さんは私の頭を優しく撫でた。すごく心地いい。張り裂けるほど膨らんでいた私の心が、今ここで爆発し、露わになった部分を大井さんに撫でられているみたいだ。
受け入れられた、実り叶う。そのずんと重い幸福感が私を包み込む。
199:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 20:04:25.08 ID:ANVQ24Nk0
いつのまにか鳴きやんだひぐらしの声。おかげでこの部屋はしんとして、私と大井さんの少しだけ荒い息遣いだけが響く。
大井「提督、次は、私になにをしてくれるんですか?」
215Res/148.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20