194:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 17:32:15.47 ID:ANVQ24Nk0
提督「なにそれ」
私は涙を拭うと思わず笑ってしまった。まるで私がバカみたいじゃないか。
大井さんの気合い一つで終わらせた問題を、私はいつまでも苦しんでいたんだと思うと、なんてバカバカしいんだ。
大井「なんで笑うんですか」
提督「だって大井さんの気合いで片付く問題だったんでしょ。もちろん装備のことも....」
大井「なんで気合いでなんとかなったのか。提督は、その気合いの根源が何なのか、考えもしないんですね」
大井さんは抱きしめる力を弱め、私から離れた。そして太ももの方へ握りこぶし作り置くと、私を睨みつけた。
大井「死んでやるか、意地でも死んでやるか。そう思ったからですよ。あいつは私を囮にした。死ぬのはわかっているけど断れない。断ったら、私以外のみんなに不幸が起こるはず。それでもムカつくもんはムカつくんですよ。現実の理不尽なんか慣れっこですけど、絶対、生きて帰って、何食わぬ顔で提督に接してやるって、そう決めたんです」
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