191:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:40:52.27 ID:+wWQUoMO0
死は誰かを強くする、か。彼女たちと私の見ている世界は同じなのに感じ方は違うんだ。
大井「それでさっき提督は、私がどうやって帰還したのかわからないって、言いましたよね」
提督「言ったね。不謹慎だけど本当に大井さんが帰ってきたのかわからない。だって...」
そこまで言って最後を出し渋る。帰ってくるはずがないからだ。一人でどうにかなるんだったら、私は大井さんを単機で出撃させるわけがない。できないから、囮に使った。
大井「帰ってこれるわけない、ですね。じゃあどうやってあの死屍累々を掻い潜って、こうして不甲斐ない提督をあやしているんでしょうかねぇ〜」
意地悪そうに、それでいて愉快そうに大井さんは喋る。まるで自分の武勇伝をこれから話すみたいだ。
大井「気合いですよ。気合い」
提督「はっ?気合い?」
随分と短い武勇伝だ。気合い、この三文字で締めくくるくらい簡単な話だったのか。
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