【艦これ】大井さんの女子力事情
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190:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:36:07.12 ID:+wWQUoMO0

大井「一回みんな死んでるから、死には敏感なんですよ。隠せていたと思っていても、ほんの些細な違和感に、艦娘は死を悟るんです。だからって提督を恨まないですよ。なんせ戦時中なんですから、いつ死んだっておかしくないんですよ。だからみんな常に覚悟はできてる」

提督「だからって死ぬのは怖いでしょ」

大井さんは無理をしてる。本心に塗り固められた嘘を本心だと信じきっているんだ。

大井「いいえ怖くないです」

提督「嘘だ。死んだら元も子もないじゃない。何も残らないんだよ?」

大井「....そうですね。提督の言い分に間違いはないです。死んだら何も残りません。いえ、残るのは生き残った者に渡される悲しみの置き土産だけ、ですね。でも提督、一つだけ知っていてほしいことがあります。私達と提督、昔の人と現代の人の死生観は違うってことです」

提督「何が違うっていうのさ...?」

大井「提督は死は誰かに意味をなさないと考えてますね。死んだらその場でおしまい、残るは悲しみと骨くらいって。でも私は違うと思ってるの。死は誰かを成長させる。私が死ぬことで、誰かが強くなって、強くなった誰かが弱い誰かを助ける。そして強い誰かは死んで、弱い誰かを強くする。それがずっと続く。だから私の死は、誰かの死は無駄なんかじゃない。弱い誰かを強くする礎になれるって、思ってるわ」

でもまぁ、死ぬのはごめんだわ。最後にそう言い終わると小さく笑う。


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