新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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823: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:34:01.20 ID:6D6vTS+OO

中野「永井、なんか食べもの持ってねえ?」


永井は考え深げな様子で中野を無視した。
以下略 AAS



824: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:34:48.41 ID:6D6vTS+OO

永井「前、佐藤さんと記憶が交差したとき、一瞬だけど僕は、動悸が治り汗が引いた……たぶんあのとき、記憶だけじゃなく、精神状態も交差したんです。佐藤に僕の恐怖が伝わり、僕には佐藤の冷静さが……いや、冷静さだけじゃない、高揚感も」


感覚的に理解していたことを言葉にして語り直したとき、佐藤のパーソナリティがくっきりとした輪郭をともなって見えてきたように永井は感じていた。
以下略 AAS



825: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:36:21.01 ID:6D6vTS+OO

佐藤が案内された工場はメインとなる敷地中央の工場の南側にあり、トタン張りの壁に埃がこびりついた、老朽化した小さな作業場だった。

シャッターを閉め明かりをつけると、天井の照明が目的の機械を照らし出した。その機械は正面シャッターからいちばん奥まった場所に置いてあった。

以下略 AAS



826: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:37:03.65 ID:6D6vTS+OO

佐藤が破砕機と相対していたとき、フォージ安全の機械室に例の紙袋が届けられた。

紙袋を運んできた作業員が中身を見て、言った。

以下略 AAS



827: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:39:42.79 ID:6D6vTS+OO

佐藤「亜人は最も大きな肉片を核に再生する」


ビニールパックからごろんと転がり出てきたひときわ大きな塊は、人間の左手首だった。
以下略 AAS



828: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:40:37.38 ID:6D6vTS+OO

機械音が鳴りわたっている空間に人間の声がかすかに混じったのを永井は聴き取った。


永井「聞こえたか!?」
以下略 AAS



829: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:41:44.63 ID:6D6vTS+OO

永井「そんなはず……ない……」


永井は否定の言葉を口にしながら、天井パイプからぶら下がって、着地した。
以下略 AAS



830: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:42:27.79 ID:6D6vTS+OO

永井「佐藤さん、なんでそんな方法……できる……」


佐藤がほんとうに現実に存在しているのか、眼に見えている光景を信じきれない感情が渦巻くまま、永井は茫然と訊いた。
以下略 AAS



831: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:43:37.40 ID:6D6vTS+OO

佐藤「でも意外だなあ。永井君が十階にいるなんて。どんな作戦なんだろう?」


中野への関心もそこそこに佐藤は興味深げに周囲を見回して、言った。
以下略 AAS



832: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:45:55.52 ID:6D6vTS+OO

佐藤「止めてみせてよ、永井君」

永井「戸崎さん! スプリンクラ……」

以下略 AAS



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