新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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580: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 21:31:02.58 ID:7BzTB0Y9O


永井「おばあちゃんのトコにいたかったな」


以下略 AAS



581: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 21:52:11.84 ID:7BzTB0Y9O

永井「暗殺リストが公開されたいま、佐藤と戦うなら待ち伏せがベストだけど、こいつの容姿は目立つ。不向きこの上ない」

中野「暗殺リストってなんだよ?」

以下略 AAS



582: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 21:54:28.10 ID:7BzTB0Y9O

アナスタシア「いたい!」

中野「いてっ」

以下略 AAS



583: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 21:56:41.37 ID:7BzTB0Y9O
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584: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 21:59:23.16 ID:7BzTB0Y9O

アナスタシア「アヂン、ナッツァッチ……じゅういち、人……」


 アナスタシアは数を数えてみた。十一人分の命、十一人分の命がゼロになったときのことを考える、そのときはもっと多くの、夥しいと言っていいほどの命が消える、そんな事態が起きる、ほとんど確信にちかい思い、ふと《戦争》という言葉が頭をよぎった、それは文章になった、それを読んだのは誰かの肩ごしから、──パパ? ママ? グランパかグランマ? それとも、まったく別の人? フミカもよく本を読んでるけど、覗きこんだことはないからちがうはず──こんなふたつの文章を。
以下略 AAS



585: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 22:00:57.90 ID:7BzTB0Y9O

 亜人が三人も集まったのなら、尽きることのない命が三つも集まったのなら、《戦争》を、いや《戦争》が起きるのを止められるかもしれない。でも、そうだとしても、覚悟が決まらないし、勇気が足りない。美波がいたらと考え、すぐ思い直す。遠ざけねばならないのだ、争いや殺しといったおそろしいことから。アナスタシアはペシコフを亡くしたときの祖父の姿を思い出す。あきらかに心の均衡を崩していた、正気でいたくないという願望、他人事ではない死の恐怖。美波もそうなっている。佐藤のテロせいで、亜人の国内状況はひどくなるし、亜人の家族にとってもひどくなる。祖父のときよりもっとひどく、長く続く状況。

 アナスタシアとちがって、中野は決然とした態度で永井に身を乗り出して大声で言った。

以下略 AAS



586: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 22:11:12.16 ID:7BzTB0Y9O

 永井は指を二本立てた。中野とアナスタシアはその指を見ながら永井の言葉を待った。永井がふたりの方を向いて、言った。


永井「ひとつ目は……僕がそこらの大人なんかよりよっぽど頭がいいってとこだ」
以下略 AAS



587: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 22:12:45.56 ID:7BzTB0Y9O

《戦場に次の三つのうち、ひとつだけ持っていけるとしたらどれを選びますか?》


@修練により鍛え上げられた屈強な肉体
以下略 AAS



588: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 22:14:19.93 ID:7BzTB0Y9O

 高架線の下は暗く、高架橋にのっているコンクリートできた道路は、ぎゅうぎゅうに押し固められたひとつの夜の塊のようだった。アナスタシアは永井の横顔をみた。動作中のオーディオのほのかな青色の光が、わずかにふくらんだ前髪、鼻梁から顎までにかけての輪郭をよわよわしく浮かび上がらせている。


永井「つまり、僕らが今やるべきは何か?」
以下略 AAS



589: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/04/17(火) 22:18:43.50 ID:7BzTB0Y9O

アナスタシア「ケイ」


 アナスタシアは首をつきだして、顔を見下ろしながら永井に呼びかけた。
以下略 AAS



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