202:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:10:18.93 ID:vYhwAq/BO
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「目的地は?」
203:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:11:32.08 ID:vYhwAq/BO
「まだ着かないの。いつまで歩かせるのよ」
その原因こそが彼女。背後で延々と文句を垂れ流している魔術師。
204:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:13:26.09 ID:vYhwAq/BO
「暑苦しいわね。少し離れなさいよ」
「っ、はい。申し訳ありません」
205:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:14:44.28 ID:vYhwAq/BO
「彼女、貴族の出なのしら」
「だとしたら他の貴族連中が不憫だね」
206:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:15:47.51 ID:vYhwAq/BO
「これで終わりよね。私、もう嫌よ」
「ボクもそう願いたいね。あんなことをするのは人生で一度で充分だ」
207:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:17:03.19 ID:vYhwAq/BO
精々が、「何で私が地べたを這って紋章探しなんてしなくてはならないの」
くらいだと思っていたのだが、彼女はある意味で想像以上だった。
208:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:18:39.37 ID:vYhwAq/BO
「風の音が強くなってきた」
「えっ?」
209:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:21:39.92 ID:vYhwAq/BO
「あれは、梯子?」
一際強い灯りを放つ道化師の街灯が、赤く錆びた梯子の姿を照らし出す。
210:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:26:58.92 ID:vYhwAq/BO
何より邪魔なのは魔術師の存在。
今まさに必死の形相で引き返している最中で、万が一彼女に当ててしまっては元も子もない。
211:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:29:24.67 ID:vYhwAq/BO
「そんな、まさか…」
彼等はその意図に気付き凍り付いた。
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