勇者「救いたければ手を汚せ」 
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208:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:18:39.37 ID:vYhwAq/BO

「風の音が強くなってきた」

「えっ?」

「ほら、聞こえるだろ。出口はもうすぐだ」

先程までの出来事を振り返り、怒りが再燃しかけていたところへ突然の朗報。

これまでの疲れが吹っ飛ぶとまではいかないが、強張っていた身体がほぐれて脚が軽くなるのを感じる。

頻発して起きている地響きも気掛かりだったが、外へ出れば崩落の恐怖からも解放されるだろう。

そう思うと、自然と歩みが速くなる。



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