207:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:17:03.19 ID:vYhwAq/BO
精々が、「何で私が地べたを這って紋章探しなんてしなくてはならないの」
くらいだと思っていたのだが、彼女はある意味で想像以上だった。
この非常時にそんなことを口にするとは夢にも思わず、娼館主はすっかり閉口してしまった。
どうやら初めから『一緒に紋章を探す』という選択肢は存在しなかったらしい。
今にも爆発しそうだった怒りも、穴の空いた空気袋のように瞬く間に萎んでいった。
しかし当の本人はどこ吹く風。悪びれた様子など一切なく堂々たるものだった。
(何だか、思い出したら段々と腹が立ってきたわね)
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