211:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:29:24.67 ID:vYhwAq/BO
「そんな、まさか…」
彼等はその意図に気付き凍り付いた。
オークは彼女が前方にいる限り発砲出来ないことを理解している。
だからこそ彼女を無視して此方に突撃してきた。
おそらく彼女が要人であることを理解したのだろう。
愚鈍な獣染みた姿からは想像出来ない知性。彼等は完全に侮っていた。
不測の事態、予想だにしていなかった敵の行動。混乱が彼等を呑み込んでいく。
「撃て!撃て撃て撃て!!」
魔術師の存在など忘れてしまったかのように銃を乱射する。
銃弾を掻い潜り向かって来るオークの背後で、魔術師は服が汚れるのも構わず蹲っている。
魔術によって攻撃する気配はない。というより、戦う意志そのものが感じられない。
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