202:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:10:18.93 ID:vYhwAq/BO
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「目的地は?」
「旧西部軍基地だ。そこに転移陣がある」
しんがりを務める長身痩躯の部隊員が疲労の色を隠すことなく溜め息交じりに囁いた。
彼によれば、地下通路へ降りる前に多数のオークと交戦したらしい。
何とか退けたようだが、地下通路への入り口へ到着する頃には部隊の半数以上が死亡。
当初は二十名以上いたらしいが、現在は六名。無論、生き残った彼等も無傷というわけではない。
肉体的なものだけはなく、仲間を失った喪失感と度重なる戦闘による疲労が精神を削っている。
だが、疲労の原因はそれだけではない。
道化師と娼館主は、その原因が何であるのかを言われずとも理解出来た。
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