247:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:53:03.09 ID:znhwGlXXo
「ふっ!」
今度ははっきりと「ゴキコキゴキガキッ」と音がした。無理な体勢でぼくの拳を避けるために、
248:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:55:11.01 ID:znhwGlXXo
ドラマツルギーはまだ全然全力ではなかったらしい。勧誘する都合上、武器を相手に
見せないために腕をそのままにしていただけということか。
249:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:55:48.60 ID:znhwGlXXo
「やるしかないよな」
ドラマツルギーを、もう一度見据える。
250:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:57:53.78 ID:znhwGlXXo
ドラマツルギーが、飛び込んでくる。右の大剣がぼくの左肩から右脇腹にかけて裂こうとする。
ぼくは、それを後ろに二歩下がってぎりぎりでかわす。続いて左の大剣を身体の中心を
251:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:59:34.49 ID:znhwGlXXo
「くっ」
覚悟を決める。被害を最小限に食い止めるため腰を曲げたまま、足だけをまっすぐにする。
252:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:05:31.83 ID:znhwGlXXo
思わず、ゾッとする――不意打ちであんな蹴りをかまされて、まともに食らっていたら、
ぼくの身体はどうなっていたことか。いや、ぼくの身体はどうでもいい。問題は逆立ち状態で、
253:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:07:13.94 ID:znhwGlXXo
ふたたび、いや、もう何度目か、ドラマツルギーが突っ込んでくる。避けながら、食らい
ながらでもいい、考えろ。
254:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:08:14.38 ID:znhwGlXXo
そうだ。相手は吸血鬼だ。両腕を、そのまま剣にしてしまうような、埒外の存在だ。
そして、ぼくも吸血鬼。斬られても斬られても復活するような、そんな規格外。
255:名無しNIPPER[sage]
2016/12/26(月) 02:12:19.47 ID:znhwGlXXo
ひるむな。恐れるな。今はぼくが有利なのだ。
「はっ!」
256:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:14:13.11 ID:znhwGlXXo
「うっ、うっ、うううううう」
覚悟したつもりだった。
257:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:16:47.64 ID:znhwGlXXo
「認めろ。お前は化け物なのだ。人間にはもう戻れない。だから、お前の選択肢は二つに一つだ」
ドラマツルギーは言う。
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