キスショット「これも、また、戯言か」
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253:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:07:13.94 ID:znhwGlXXo

 ふたたび、いや、もう何度目か、ドラマツルギーが突っ込んでくる。避けながら、食らい

ながらでもいい、考えろ。

 ぼくを斬ろうとする右腕をかわす。なにかないか。ぼくの首を刈ろうとする左腕をよける。

絶望的なリーチ差を覆すなにか。右腕がぼくの左腕を切り落とす。近づく手段、またはより

遠くで戦う手段が欲しい。左腕を囮に繰り出される右脚を食らう。大剣に対抗する手段は。

 ……一つ、見つけた。

 できるのか? いや、やるしかない。

 ぼくは一気に後ろに下がり、そして構える。最初の構え、ファイティングポーズ。

 「む?」とドラマツルギーが反応する。

「ほう。逃げてばかりでつまらぬ男だと思っていたが、とうとう覚悟を決めたか」

「ええ。覚悟を決めました。今の状況を見つめました。こうなれば、真っ向勝負しかないですよね」



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