256:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 02:14:13.11 ID:znhwGlXXo
「うっ、うっ、うううううう」
覚悟したつもりだった。
捨てきったと思い込めてると勘違いした。
それでも、ぼくは人間であると、自己の認識を変えられないというのか?
「うううううううううううう」
今度こそ、もう本当にダメだと思った。無理だ。これが通じなければ、ぼくに勝ち目はない。
ドラマツルギー以上のリーチを、ぼくは作り出せない。
「どうした? ハートアンダーブレードの眷属よ。今度こそ手詰まりか?」
ドラマツルギーが、問う。
バケモノ
「諦めろ。お前はまだまだ化け物に成り切れない、中途半端な存在だ。 私 の真似事はまだ
できはしない」
そうだ。ぼくはドラマツルギーのように考えられない。割り切れない。自分が化け物であると、
認めたくない。今までだって何度も何度も言われてきたけど、自分でもどうかと思うような
人間性をしているけれど、でも、認めたくない。
だって――
自分で認めてしまったら――
本当に化け物になってしまいそうで――
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