251:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:59:34.49 ID:znhwGlXXo
「くっ」
覚悟を決める。被害を最小限に食い止めるため腰を曲げたまま、足だけをまっすぐにする。
斬られるのは太ももから下だけだ。
ぶちぶちっ、と筋肉と血管が斬られる音が聞こえた気がした。
「〜〜!」
覚悟を決めていたためか、先ほど右腕を切られた時よりは痛くない。ならばこのままドラマツルギーに
攻撃を加えようと意識を切り替える。両腕で逆立ち状態で着地し、そのまま再生した足で
蹴りを食らわせる――と、そこまで考えたところで。
――――背中が――――――――ぶるり――――――――――――――――ふるえた。
「うおおおおおおおお!?」
ぼくは逆立ち状態の腕で全力でグラウンドをはじき、後方に飛ぶ。飛ぶといってもあまり
高く飛びすぎると追撃を食らう恐れがあるので、地面からの角度は十五度といったところだ。
そしてまたそのまま無様に後ろに転がっていく。
転がりながらぼくが見た光景は、ドラマツルギーの右脚が、ぼくが逆立ちしていたあたりで
空を切るさまだった。
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