148:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:47:59.30 ID:ntvrM9VEo
「どうしたもんかなあ。これ」
逃げ道を探そうとして、絶望する。道は狭い。誰かの間をくぐり抜けて脱出。なんてこと
149:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:50:23.31 ID:ntvrM9VEo
じりじりと距離を詰め、ぼくの素手での攻撃が届かないギリギリのラインまで来て、三人
は止まった。
150:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:51:51.89 ID:ntvrM9VEo
「いけませんよ、ドラマツルギーさん」
ぼくの背後で神父風の男――ギロチンカッターは穏やかな口ぶりで言う。
151:名無しNIPPER[sage]
2016/05/20(金) 22:54:30.69 ID:ntvrM9VEo
これ以上黙ってるわけにはいかないと考えたぼくは、
「あのー、ちょっと待ってくれませんか?」
152:名無しNIPPER[sage]
2016/05/20(金) 22:55:31.76 ID:ntvrM9VEo
いやいや。
いやいやいやいや。
153:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:58:32.29 ID:ntvrM9VEo
言って、エピソードは、その巨大な十字架を構える。エピソードとギロチンカッターには、
どうあってもぼくを見逃す気は無いらしい。ならば、あと、話が通じそうなのは。
154:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:00:22.07 ID:ntvrM9VEo
「私はビジネスマンだ。プロフェッショナルだ。ゆえに、仕事は選ばない。依頼を受けた
以上、兎だろうが産まれたての吸血鬼だろうが、私は全力を持って相手をしよう」
155:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:01:12.16 ID:ntvrM9VEo
「大変な目に遭われましたね。平和な生活から突然に吸血鬼などという化け物にされてし
まった。怪物にされてしまった。精神が侵されても、仕方の無いことと言えるでしょう。
156:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:02:41.38 ID:ntvrM9VEo
ぼくは適当な方を指さし、適当に説明をする。というか、説明しようにも、実は自分の位
置も分からないのだ。ぼんやり街を徘徊しているうちに、ぼくはすっかり迷子になっていた。
157:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:05:46.24 ID:ntvrM9VEo
「最期に、一つ、聞いてもらってもいいですか?」
「どうぞ、なんなりと」ギロチンカッターは促す。
158:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:09:29.13 ID:ntvrM9VEo
狙いは、右後方、来た時から見て左側の道。さきほど反応を見せたエピソードだ。蹴り
砕いたアスファルトは、礫となってエピソードを襲いかかる。と言っても、これでダメージを
284Res/217.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20