キスショット「これも、また、戯言か」
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148:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:47:59.30 ID:ntvrM9VEo

「どうしたもんかなあ。これ」

 逃げ道を探そうとして、絶望する。道は狭い。誰かの間をくぐり抜けて脱出。なんてこと

はできないだろう。一番確率があるように見えるのは、後方。徒手空拳のように見える

ギロチンカッターだが、しかし、実力はおそらくこの三人の中でトップ。また、徒手空拳だ

からと言って得物を持っていない、というわけではないのかもしれない(キスショットも

その攻撃方法は『わからなかった』と言っていた)。全てにおいて、この男は未知数。突

破口にはなりえない。右の道。ドラマツルギーはその巨体が、左の道のエピソードはその

十字架が邪魔している。逃れる手立てが、無い。

 先ほど道の選択に迷った僕だが、選択、というのであれば、こんなところで立ち止まる

というのが最大の選択ミスだった。

 警鐘が鳴るのが、遅すぎた。

 小賢しく考えてみたが、どうしようもない。まな板の上の鯉。蛇に睨まれた蛙。バトルパー

トというよりは虐殺パート。


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